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連載31《自社運営施設では成約率60% 中小会場の成約率UP》母の日など記念日レストラン運営を強化 【KAKEHASHI 代表取締役寺田 英史氏】

連載31《自社運営施設では成約率60% 中小会場の成約率UP》母の日など記念日レストラン運営を強化 【KAKEHASHI 代表取締役寺田 英史氏】

当社の運営しているサンタアムールでは、今夏に向けたテーマ設定を検討する中で、これまでの取り組みを踏まえた事業展開を進めています。今年に入り来館成約は回復傾向にあり、前年対比でも上回る水準で推移しています。一方で、結婚式という単一事業に依存した運営は、他社競合の存在も含め、難しさが増している状況です。

自社会場における年間の婚礼件数は、フォトウエディングを含めて合計200件前後となっています。この件数をゴールとするのではなく、スタートと位置づけ、結婚式を起点とした顧客との関係構築に注力しています。具体的には、結婚式後の記念日利用や家族イベントなどを通じて継続的な接点を持ち、顧客のファン化を図る方針です。

この方針のもと、バンケットを使ったレストラン事業にも注力しています。昨年からレストラン営業を本格化し、今年に入って「記念日レストランエテルニテ」としてブランドを再構築し、SNSアカウントも統一しています。投稿内容も従来の写真中心から動画(リール)中心へと変更し、施設の持つ森の世界観や記念日利用の特別感を訴求。その結果、投稿の再生回数は15万回、次の投稿でも5 万回を記録し、約2 週間でフォロワーは200~300人増加しました。これにより、SNS経由での認知拡大と集客が進んでいます。

ゴールデンウィーク期間中は、婚礼のない日を活用し、レストランイベントを実施しています。ファミリービュッフェや母の日イベントを企画し、告知後すぐに満席となるなど高い反響を得ています。施設規模は10テーブル40席で、母の日イベントは3 部制(早めの時間帯、昼過ぎ、ディナー)で運営。GW期間中のイベントは、ほぼ満席の120名の集客になっています。

価格設定は、ランチのビュッフェが3500円、母の日イベントはフルコースに加え、メッセージプレート、花束、記念撮影とフレーム提供を含めて6000円としています。これにより、来店者は一度の利用で完結するサービス設計となっています。

集客については、SNSに加え、過去に結婚式を挙げた顧客(卒花)へのLINE配信も活用。卒花からの来店が一定数を占めており、新規顧客と合わせた来店構成となっています。また、新規顧客についてもSNSをきっかけに来店し、リピーター化するケースが見られます。

このように、婚礼の入っていない日程を活用し、自社の強みを生かした一般向け・卒花向けイベントを実施することで、売上創出とブランド強化の両立を図っています。従来は婚礼中心の運営で、空き日は新規対応に充てていましたが、機能の再設計を行い、施設の稼働機会を拡張しています。スタッフに対しても、結婚式後の顧客に価値提供を行う場としての役割を共有しています。結果として、婚礼以外の日にも積極的に事業を展開する体制が整ってきました。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1日号)