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連載3〔今こそ!!ホテルウエディング〕『セクションの壁を超えるのは企画部門の協力【ADLIVE マーケティング部部長 中野絢氏】

連載3〔今こそ!!ホテルウエディング〕『セクションの壁を超えるのは企画部門の協力【ADLIVE マーケティング部部長 中野絢氏】

今回のテーマは、セクションの壁をいかに解消していくかです。ホテルの組織上、宿泊・料飲・宴会とセクションが分かれ、交わりにくいことに課題があります。それぞれの数値目標を追いかけているため、仮にブライダル部門が連携を取りたいと考えていても、なかなか難しい状態。結果、結婚式の試食の提供、ホテルの本来の強みである新郎新婦に対する宿泊のプランへの組み込みなどが出来にくいのは大きな課題です。

実際にあった例として、新郎新婦からホテルチャペルでの前撮りを希望されました。そこであるホテルに依頼をしたわけですが、プランナーからは宴会の予約が確定しない段階では日程も確約できないと。前撮りで16万円、ブライズルーム代わりにスイートルームの宿泊も予約したため全体としてそれなりの売上になるわけですが、ブライダル部門よりも宴会部門の方が強いためプランナーとしても簡単には判断できないということでした。生涯顧客化のチャンスであるにも関わらず、非常にもったいない話です。

では、どのように解消していけるのか。クリエイティブで、セクションの壁を改善した事例があります。ホテル棟とブライダル棟に分かれていたあるホテルでは、景色もホテル棟の方が良く、さらに施設に関しても使い勝手がいい。そこで撮影に入りながら、ホテル全体としてブライダルのプロダクトを作っていくべきという提案をしていきました。

そのプロセスとして、まずブライダルの課題を抽出していき、ブライダル棟だけでは難しいという事実を明らかにしました。さらにホテル全体として他部門の課題も挙げていき、その一つとしてレストランが想定通りに稼働していない。それを解決するためにも、レストランウエディングの商品化を提案しました。

セクションの壁を超え商品化できた要因としては、クリエイティブということで窓口がブライダル担当スタッフではなく企画部門であったこと。企画部門はホテル全体をフラットに見る立場でもあり、部門毎の売上追求とは異なる意識を持っています。レストランウエディングはブライダルのみならずレストランの集客フックになる、新しい商品としてトピックスが生まれるといったことを説明しながら、企画部門を巻き込んで進めていきました。レストランを有効活用する方法も検討し、店全体ではなく一部スペースをゾーニングすることで同時運営を可能に。最終的には企画部を通じて、料飲部門を説得してもらいました。

企画部門が独立組織になっていないホテルでは、ホテル全体のコンサルタントを通じて経営者に納得してもらい、ブライダルを立て直していったこともあります。ブライダル部門から何かをしようとしても、セクションの壁はなかなか超えられません。需要なのはブライダル部門からの発信も継続しつつ、セクションを横串する立場の経営者、企画部門を味方につけ、結婚式はホテルにとって大切であると理解してもらうことです。

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月11日号)