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連載15《3分で分かる!ブライダルのDX成功事例》ゲストの『体験価値』を向上する重要性結婚式をリピートビジネスに変換する【TAIAN 取締役 COO 米倉元気氏】
80%がWeb招待状に移行
秋の施行繁忙期に入り、毎週多くの結婚式が執り行われているかと思います。パーティーの数が増えている今だからこそ、今号は『ゲストの体験価値』を今一度考えてみたいと思います。
当社ではAll in One婚礼システム『Oiwaii(オイワイー)』と合わせて、Web招待状・席次表『Concept Marry(コンセプトマリー)』を開発&提供しています。現在当社と提携を結ぶ式場は、約80%がWeb招待状という割合にまで成長。昨今、友人はWeb招待状、親族には特別感を出しやすい紙スタイルという、招待状の“送り分け”も定着してきたように感じます。
また、Web招待状が世の中に出回った当時、式場としては特に事業者と提携をしておらず、結果としてカップルが持ち込むというケースが大半だったかと思います。「持ち込まれてしまうのであれば、こちらからしっかり提案できた方がいい」と、現在は多くの式場がWeb招待状の企業と提携しているように感じます。
Web招待状がここまで広まってきた理由は何か。まず式場側のメリットとしては、効率化を図れることも大きなポイントの1 つと捉えています。紙の場合、ゲストのリストアップにはじまり校正紙のチェックなど、完成までに複数のプロセスがあり、プランナーもその“作業”をサポートする必要があるかと思います。一方当社の場合、困りごとは全てチャットツールが窓口となっており、例えばカップルが何か質問したい場合、プランナーを介さずに、当社のチャットから質問を投げられる仕組みを構築しています。
式場にとって効率化はポイントの1つですが、Web招待状を切り口にしたゲストの体験価値はどうでしょうか。多くのカップルが友人には紙ではなくWeb招待状を送るとなれば、受け取るゲスト数も自然と増加。「今はこんな招待状があるんだ」、「Webで受け取るケースが増えて便利」と、受け取った側がその利便性を感じられれば、今後さらにWeb招待状は広まっていくのではと予測しています。
私自身Web招待状には、大きな可能性を秘めていると感じます。大半のカップルが半年前、長い場合は1 年以上前に式場を予約し、当日に向けて準備を進めていくわけですが、呼ばれるゲスト側は洋服などを除き特段準備などはなく、当日を迎えているのが現状です。
仮に、Web招待状を起点に結婚式への参列が楽しみになるようなゲストページがあればどうでしょうか。例えば、新婦側の友人であれば新郎がどんな人か、少しでも知れるキッカケになるなど。ゲストにとっても結婚式への参加がより前向きになる仕組みや、ゲスト参加型の結婚式づくりなど、様々な可能性があるではと感じます。
ゲスト=未来の顧客
「結婚式は1 回きりのビジネス」という声も多いかと思いますが、この考えを変えていくことも重要。ゲストに向けて、参列前から当日への期待値を高めていければ、ワクワクするその体験こそが価値となり、結婚式への興味・関心を高められるはずです。結果として、ゲストを未来の顧客ターゲットにできるという、リピートビジネスに繋げられるようになります。
結婚式は高額商品ということを、改めて理解することも欠かせません。新郎新婦にとっていい結婚式をプロデュースするのはもちろんのこと、未来の顧客になり得るゲストの体験価値を高める点にも更にフォーカスした、価格に見合う商品・サービスの提供は、今後より求められてくるのではないでしょうか。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月11日号)

