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連載13《会場全員接客のHowTo》式場が実施するアフタヌーンティー営業のメリット【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

連載13《会場全員接客のHowTo》式場が実施するアフタヌーンティー営業のメリット【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

今回は、式場でのレストラン営業について考えていきます。事業展開が結婚式のみの会場では、顧客と一期一会の関係性にとどまります。その点、レストラン営業をすることにより、リピートの関係性へと変わり、新規接客時に「いつでも帰ってこられる場所です」という説明もしやすくなります。生涯顧客にまでは行かずとも、その一歩手前の価値を作り、顧客に伝えていくことは営業においても重要になるでしょう。

多額の資金を費やし専用施設をオープンしなくても、レストラン営業をスタートできるのは式場の強みと言えます。ただ、オープン当初は集客の見通しもなかなか立たないため、はじめから100名収容の広いバンケットで営業するのは得策でありません。高い天井の広い空間では、顧客が少ないと寂しさを感じさせてしまい、逆効果になってしまいます。まずはハードルを低く設定し、3 組前後の集客でも十分な30名前後収容のバンケット、またはロビー、ゲストの待合場所を使用するのも一つのやり方です。

業態については、式場のシェフ、パティシエの技術を活かせることが前提になります。いきなり競合の多いディナー営業から始めても、相当な努力をしなければ思うような集客は難しいと考えられます。そこで提案しているのは、アフタヌーンティー営業です。

特に地方会場の場合、アフタヌーンティー営業は様々なメリットがあります。もともと結婚式を実施しているため、空間の設えともマッチしますし、地方では午後の時間をアイドルタイムに充てている飲食店も多いことから、その時間に営業すれば競合との差別化に繋がります。都市部のホテルではアフタヌーンティー営業を行っているケースもありますが、こと地方に関してはまだまだであるからこそ、集客の可能性も高まります。

アフタヌーンティー営業は、その顧客層も会場にとって魅力的です。近隣の主婦層以外に、学生やOLなどの若い女性層であり、いわば結婚式予備軍。アフタヌーンティー営業で会場を知ってもらえれば、結婚式選択時にも大きなアドバンテージとなります。

もう一つ、集客をしやすいという面もあります。女性の集まる営業形態ということで、SNSを使ったPRのみでも集客ができます。さらに、来店顧客によるSNSの拡散効果で、次の集客に繋がっていく。

これは、本業である結婚式への影響も期待されます。最近は、パフェを提供するイベントをインスタ広告でPRしたところ、それを見た若い女性が結婚式の会場見学に来たという話もあるほど、SNS効果は高まっています。アフタヌーンティーは顧客自身が情報拡散してくれることで、エリアでの認知度も高まり、結婚式集客にも影響します。

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月11日号)