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キーマンに聞く

連載10〔今こそ!!ホテルウエディング〕こだわりの一品を深掘りしイメージを高める【ADLIVE 代表取締役 松木順水氏】
多くの調理スタッフを要しているホテルは、クオリティの高い料理を提供している強みがあります。ただ最近は、シェフの交代などによって名物と言われていたメニューは失われ、「料理は強み」と自信を持って語れなくなっているプランナーも増えています。これはもったいない話です。
大切なのは、一番の強みが何なのかという核の部分を見つけること。核になるメニューこそ、婚礼料理のブランディングに繋がっていきます。例えば九州のあるホテルは、とにかくコンソメにこだわっていました。1 週間かけて仕込みをし、味も4 種類あり料理に応じて提供。そこでメニュー全体ではなく、その一品を深掘りしました。
コンソメへのこだわりをピックアップすることで、そこまでこだわっているホテルであれば他の料理も美味しいはずというイメージを持たれやすい。他には負けないメニュー一品で全体のイメージをさせ、来館に繋げていきます。
ゼクシィのビジュアルにも、そのコンソメを流す写真を表4 で掲載しました。会場のハードばかりが並ぶ中で、写真一枚で差別化も可能となります、実際にホテルではこうしたスペシャリテとなり得るメニューは必ずありますが、大切なのはその良さを深掘りし、プランナーが語れるようにすることです。
料理へのこだわりを伝えるためには、婚礼料理の写真もハード並みにしっかりと費用をかけていかなければなりません。ところが料理撮影は簡単だからと、パートナー企業のカメラマンに任せてしまっているケースも見受けられます。本来は婚礼売上の中心であるからこそ、ディレクター、デザイナーを入れての撮影が必要なはずです。
ディレクターに任せることで、アウトプット先のことを考えた撮影が可能です。その写真を何に使うのか。例えば最近では、インスタ、TikTok、さらにデジタルサイネージで使える縦の16:9 の写真を必ず撮影します。それを考慮せずにアウトプット先に合わせトリミングをすると、無理やり当てはめたバランスの悪い料理写真になり、せっかくのシズル感も失われてしまうため注意すべきです。
先日、当社では紐を引くと温められるお弁当の撮影をしました。単純にお弁当をそのまま撮るのではなくライティングにもこだわり、箸で上げた写真も撮影。温かい湯気が際立つように、背景も暗くしました。またお弁当のストーリーを考え、米の産地を伝えるために、専用の素材も用意しました。強みのストーリーをビジュアライズして伝えれば、見た人の心も動きます。
シーズナルの撮影も重要。実際にあるホテル内レストランで季節ごとに撮影を行ったところ、売上も一気に伸びました。最初はお皿も盛り付けも普通でしたが、3 ヵ月に1回撮影をしていると、料理長も素敵な写真にしたいという想いが強くなり、レベルは向上。サービス、ブライダル、料理長、一体になって関係性が良くなっていくという効果ももたらしました。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月11日号)

