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街づくりの新会社【鳥善 代表取締役 伊達善隆氏】

街づくりの新会社【鳥善 代表取締役 伊達善隆氏】

 2022年は、会社の姿勢がシビアに選ばれる時代に突入する。新郎新婦からはもちろんのこと、スタッフの採用面でも同様であり、特に地方企業であればエリアから愛される存在であるかどうかがカギになる。鳥善(静岡県浜松市)の伊達善隆社長は、結婚式は今後も80%程度しか戻らないからこそ、愛される企業であるための取り組みを進めている。ブライダルの対応や、昨年設立した新会社の事業について聞いた。

サービス内製化に着手

――コロナ禍において、生産性を高める様々な取り組みを進めてきたそうですが。

伊達「コロナ前はツーバンケットで250組を施行していましたが、コロナ禍で約半減の150組程度になりました。状況に合わせて、2 回に分けて実施する結婚式もリリース。日にちを分けて開催すると当然負担も高まるため、2 回目は半額で対応するという商品です。またフォトウエディングも立ち上げ、他にも無料で結婚式、成人式を撮影する取り組みも実施しました。同時にこのタイミングで、サービススタッフを内製化。それまで派遣に頼っていたのを切り替えるために、コンサルタントを入れて一から作り直しました。コスト削減はもちろんクオリティを担保するためであり、コロナが明けた時に筋肉質になっておくという目的です。他にも紙を使わずに打合せのできるペーパーレス化など、業務効率化も図ってきました。今後は結婚式も形が大きく変化し、通常帯は戻っても80%程度と見ていますので、それでも維持できるような組織体制を作っていきます。」

――フォトにおいても、セレモニーを実施しており、結婚式場ならではの対応です。

伊達「フォトを受けていくという方針ではあるものの、決めていたのは結婚の意味を深めて、表現できるものでないとやらないということ。単にフォトを安価で撮影するのではなく、きちんと打合せをして誓いの言葉も考えてもらう。当日はファーストミートやファミリーミートも実施し、チャペルを使ってお互いに誓い合うセレモニーを入れています。仮に売上、経営のためにフォトをやろうと躍起になっても、果たしてベンダーがそこについていきたいと思ってくれるかどうか。売上が足りないから写真を売れというスタンスではなく、自分たちが提供すべきものをしっかりと掲げていくことが大切です。」

――新規事業として総菜のECも開始しましたが、さらに9 月には新会社も設立しています。

伊達「浜松の市街地にある高架下にある3000㎡の空間を管理する仕事で、浜松市から請け負います。管理費用を行政から、その場所をキッチンカーやショップ、イベントに貸し出す、さらに自分達で事業を展開することで3 つの収益を確保する仕組みです。昨年のコンペで街づくり案が採用され、今年の4 月から運用を開始します。HACK(ハック)という社名であり、ルールの中でやりたいことをやるというコンセプト。浜松以外の他エリアでも公共空間の活用という観点から事業展開を進め、さらに魅力ある企業とエリアをマッチングさせて街づくりを担っていくような様々な事業を仕掛けていきます。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1・11日新春特大号)