LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

第5回《効率UPのチーム戦術》試食会はおもてなしを体感してもらう機会に【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

第5回《効率UPのチーム戦術》試食会はおもてなしを体感してもらう機会に【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

前号に続いて、会場見学の2 回目は試食会。場所はバンケットが基本となりますが、施行が始まっている場合はサロンというケースも多いでしょう。注意すべきは、レストランなどでランチを食べてもらうという方法。そもそも試食会は大切なゲストを招く時にはこういう料理、こういうおもてなしということを2 人に感じてもらうという主旨であり、それを踏まえれば単に食べてもらおうとレストランに誘導することは、全く意味をなしませんから。

試食会のポイントとして、最初に料理長からメニューのコンセプトなどを説明しておく。あらかじめ説明することで、試食をする2 人にも料理への心構えができます。また料理長による挨拶は、食事が終わったタイミングでプランナーが一緒に連れて紹介をしていきます。会場全員接客として、こうした連携は非常に重要になります。

一方でサービススタッフが、その都度料理、使っている食材などを説明していく。料理長のコンセプト説明とは明確に分けておくことで、多くの人に絡んでもらうという狙いです。その他にもアレルギー対応、子どもがいた場合には【寒くないですか】と声をかけ、ひざ掛けを用意するなど。

例えば、水一つに関しても、ガス有か無かを確認し、軟水を使用しているなどといった説明をするのもおススメです。水にもこだわっていることを伝えれば、そこに価値が生まれる。会場見学の段階ではアットホーム、気さく、温かみなどを伝えてきたわけですから、試食会の時には星付きレストランのようなしっかりとしたおもてなしを感じてもらうことが目的となります。そのギャップが大切であり、同時にゲストを招いても安心だと感じてもらえます。

配ぜん会を使っている会場であれば、配ぜんスタッフがサービスを担当しますが、そのためには事前のすり合わせも必要です。配ぜんスタッフは料理の上げ下げ、披露宴遂行が仕事であり、それ以外の業務を勝手にさせることは嫌がりますから、事前に共通理解を持つことが大切。

配ぜんスタッフにとっても、本番施行のための料理説明などの練習になります。そもそもマンツーマン接客を経験したことのない人が多く、サービスの本来の楽しさも感じたことがない。だからこそレストランスタイルの試食会に参加する意義が出てきます。新規の段階からキャプテン、テーブルをあなたに任せたいと指名を勝ち取れるかどうかを求めていきます。

また、社内の試食の際に、会場によっては営業だけが食べればいいということも見受けられますが、サービスのキャプテン、マネージャーにもきちんと入ってもらう。それを個々のスタッフが説明できるように、シナリオも作ってもらわないとなりません。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1・11日新春特大号)