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キーマンに聞く

第2回 AI検索時代に生き残る 集客戦略/【実データ】地方式場の集客はどう変わったか【ドットアンドノード 代表取締役 稲垣 達也氏】
先月の成約は、どこから来た1 組でしたか。ポータルか、自社サイトか、即答できますか。前回、AI検索の時代は「予選」で名が挙がるかが勝負だと書きました。では自社サイトを整えると、1 年で数字はどこまで動くのか。ある地方の1 日1 組貸切の式場A社の実データです。
2026年7 月、A社の成約は8 組。その8 組すべてが自社サイト経由でした。同じ月、ポータル経由で来館した3 組からの成約はゼロです。偶然ではありません。前年同月と比べると、2025年7 月の来館11組のうち自社サイト経由は4 組。今年も来館は同じ11組ですが、自社経由は8 組。総数は変わらず、中身だけが入れ替わりました。
理由は入口の数字にも表れます。ブライダルフェアページが見られた回数は194から1774と9 倍以上です。自らフェアの日程を見に行く人が、それだけ増えました。
この増加分は広告が運んできたのでしょうか。違います。前年の広告経由は全体の約60%。今年は広告46.6%、自然検索と直接流入の合計で46.9%。しかもA社はこの1 年でポータルへの出稿を絞り、広告費の総額も下げています。払う額を減らしながら、自力の流入が広告に並びました。
では誰が連れてきたのか。手がかりは直接流入で、590から1055へ増えました。式場名を知った上で公式サイトを確かめに来た人です。同月、A社のサイトはAIの回答内に4588回表示されました。AIが候補に挙げ、その人が自社サイトで裏を取りに来ている。つまり、ポータルが担っていた「候補を挙げる」役割は、AIに移りつつあります。ポータルは条件と価格の横並び比較です。AIはその式場が何を大切にしているかまで読み取り、推薦します。だから来館の時点で理解も深く、成約率の差になります。
ただ条件があります。AIに挙げてもらうには、WEB上に自社の言葉が存在しなければならない。A社はコラムを月4 本、2 年積み上げ、約80本。最初の半年は我慢で、来館の中身が変わり始めたのは1 年を過ぎた頃です。
ポータルをやめろとは言いません。ただ、そこへ払うコストの10%でも自社の言葉を積み上げる側に回す。半年で兆しが見え始め、1 年後には景色も変わってきます。この波は、待ってくれません。
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(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月11日号)

