LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

“『ゲストのリアルな声』を聞く”《顧客満足度=集客UP》目につく介添えの対応【みんなのウェディング レビューアナリスト 黒須 裕子氏】
結婚式に列席するゲストは、近い未来の顧客である。みんなのウェディング(くふうウェディング・東京都中央区)は、利用者からの口コミ投稿のほか、列席者に対する【GSアンケート】を通じてゲストのリアルな声を収集している。同社と本紙のコラボ企画として、口コミ、アンケートに寄せられる様々な評価を項目ごとに抽出していく今回のテーマは【各パートナー】。ゲスト目線では、当日の所作などが評価の対象になっている傾向である。
生演奏は評価を高める
――パートナーについて、全体としてどのような傾向が見られましたか。
黒須「GSアンケートと招待口コミの両方を見ていくと、ゲストはパートナーの仕事の出来だけでなく、自分たちから見た振る舞いを評価していることが分かりました。GSアンケートで各パートナー企業に対して触れた人を抽出し、0 ~10点で式場を薦めたい度の数値を出しました(下段表)。全体平均は8.00点。それに対し介添え・アテンドに触れた人の平均点は5.60点で最も低く、カメラマン・撮影7.18点、装花・フラワー7.36点、衣装・着付け7.55点、司会7.75点、ヘアメイク7.76点。一方で生演奏は式場を薦めたい度を高める要因になっていて、全体平均より高い8.63点でした。特に介添え・アテンドへの言及があると、評価は大きく下がっています。」
――カメラマンは、内容によって評価差も大きいです。
黒須「招待口コミを詳しく見ると、【態度・所作・配慮】について触れている人の平均点は3.60、【ゲストの視界・撮影を遮る】は3.65でした。一方、【撮影の仕上がり・技術】は4.28、【ゲストへの声かけ・巻き込み】は4.38です。つまりゲストから見れば、『遮る人』か『巻き込む人』かによって0.78ptの差が出ています。GSアンケートでも【ゲストの視界・撮影を遮る】に触れた人の薦めたい度は6.00点。低い点を付けた人の割合は全体の3.5倍でした。」
――司会、着付け・ヘアメイクにも特徴があります。
黒須「司会はGSアンケートで【ゲストへの案内・誘導がない】に触れた人が6.55点、【声・音量・マイクが聞こえない】は7.00点。招待口コミでも【名前の間違い】3.96、【声・音量・聞こえない】4.00、【ゲストへの案内・誘導】4.04と低くなっています。着付け・ヘアメイクはGSアンケートで7.44点、口コミでは4.22。口コミの内訳を見ると【場所・設備】3.94、【待ち時間・進行】4.06、【仕上がり・技術】4.08でした。技術以外の部分こそ評価に影響しています。」
――具体的なゲストの声を見ていくと、カメラマンではどのような指摘がありますか。
黒須「指摘として、『カメラマン、ビデオマンがテーブル前に堂々と立っていて、新郎新婦が見えなかった』という声もありました。意外だったのは結婚式中の足音です。静かなシーンであるのに、カメラマンが動く際の靴音を気にする人もいます。フローリングなどでは特に響きやすい。式場側からシューズを含めた振る舞いを伝えることも、必要だと思います。」
――評価されるカメラマンの特徴は。
黒須「積極的に『皆さん盛り上げていきましょう』、『笑顔、笑顔』と声をかけ、一緒に楽しく撮影する。口コミにも『連携が素晴らしかったので、良い意味で式の最中もカメラマンの存在を感じることなく新郎新婦に集中できる空間でした』という投稿がありました。写真の仕上がりは後日、新郎新婦が確認します。ゲストにとって評価対象になるのは、目の前にいるカメラマンの振る舞いです。」
――司会への指摘についてはいかがでしょうか。
黒須「名前の読み間違いは司会者自身の問題です。一方、聞こえ方は会場の音響設備、BGMとのバランスも関係します。ゲストへの案内も、本来はアテンドスタッフが担う部分もあります。ただ、ゲストは役割分担を知らないため、案内されなければ目立つ司会者への評価になってしまいます。」
――着付け・ヘアメイク、介添え・アテンドに関してはどうでしょう。
黒須「着付け・ヘアメイクでは、『私の着付けとヘアセットが終わってから式を始めると言われた』。早く来て施術を受けた後に長く待つ、逆に施術が遅れて待たされるケースもありました。『施術が終わった後に待つ場所もなく困った』という投稿も。また、介添え・アテンドは新郎新婦のためのスタッフですが、ゲストはその対応を非常によく見ています。『なぜドレスの裾を広げてあげないのか』、『椅子を出してあげればいいのに』という見方をしています。新郎新婦を見ているからこそ、そのそばにいる人の動きもより目についてしまうのでしょう。」
黒須「番外編として送迎バスの運転手、駐車場の警備員も調べました。『荷物を運ぶのを手伝ってくれた』、『入口が分からなかった時に警備員が優しく教えてくれた』という評価もあり、点数を高めています。ゲストが式場で最初と最後に接するスタッフであり、式場社員ではない場合にもその人たちの振る舞いは重要だと分かります。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月11日号)

