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キーマンに聞く

業界の夜明けとなるプロジェクトを語る連載コラム シリーズ 動かす仕組み 第5回:学校での特別講義【ワイケープロデュース 営業部部長 猪股 進氏】
想いの数だけある選択肢を次の世代へ手渡す
真剣な眼差しでスクリーンを見つめ、時折そっと涙を拭う学生たちの姿が今も心に残っています。先日、明海大学および戸板女子短期大学にて、当社の現役クリエイターが特別講義の講師として教壇に立つ機会がありました。普段、社内のクリエイター育成で向き合うのはプロデビューを目標に掲げる者たち。しかし今回の受講生は、ホテルや婚礼などサービス業界を目指す専攻コースの学生であり、写真・映像を専門に学ぶ場ではありません。サービス業を志す若い世代へ「婚礼の仕事の魅力」をどう伝えるか。それは教える側にとっても貴重な経験でした。
学生たちの多くは「人に喜んでもらえる仕事がしたい」、「婚礼の現場に関わりたい」という熱い想いを抱いています。私たちはその想いに応えるべく、実際の作品や現場のエピソードを通し、「写真や映像という表現で、結婚式にこんな関わり方ができる」という気づきを伝えました。日常のスマートフォン撮影とは異なるプロの表現力、価値に触れた学生たちからは、想像を超える反響も寄せられました。
「新郎新婦やご家族の想いに寄り添い、一歩踏み込んだ提案をする姿勢に強く心を動かされた」という感想からは、クリエイターが単なる技術職にとどまらず、深いホスピタリティを体現する存在だと伝わった実感を得られました。また、当日編集のエンドロール上映を見た学生からは「知らない人の式なのに涙が出るほど感情移入してしまった」、「ブライダル業界への興味がより強まった」といった声も届きました。専門課程ではない彼らの心に結婚式の素晴らしさが届いた手応えは、登壇したクリエイターにとっても大きな自信となりました。
実は、現在第一線で活躍する弊社のクリエイターも、大半は異業種からの転身です。「人に喜んでもらいたい」という根本の想いさえあれば、表現する技術は後からいくらでも磨いていけます。だからこそ、ホスピタリティの未来を担う学生たちに「クリエイター」という道を示すことには大きな意味があると感じています。
サービススタッフやプランナーといった枠組みを超え、写真や映像で大切な一日に携わるカタチを提案すること。こうした取り組みは業界の間口を大きく広げ、新たな世代の進出を後押しします。そして新しい担い手が入ってくることこそ、婚礼という素晴らしい文化を未来へ継続させていく力となるはずです。私たちはこれからも教育活動を通して結婚式の価値を発信し、次世代へその想いと選択肢を手渡す歩みを続けてまいります。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)

