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キーマンに聞く

最終回《強い新規チームの土台つくり》専門性を活かした提案でイメージをリアルに【ブライド・トゥー・ビー 事業戦略部マネージャー 篠田 知里氏】
結婚式場を選ぶ際、多くの新郎新婦がまず比較するのは「会場の雰囲気」、「予算」などの条件面です。ただし、最終的な決め手になるのは、それだけではありません。「この人たちと一緒なら、自分たちらしい式が叶いそう」。そんな印象を与えることにより、背中を押す大きな要素になります。だからこそ私たちは、新規接客は「契約のための会場案内」ではなく、「結婚式の1 回目の打合せ」と捉えています。そして、チーム全員で新郎新婦に向き合っています。
そのために大切にしていることは、新郎新婦の情報を共有すること。接客を担当するプランナーは、会場見学前に40分かけてしっかりとカウンセリングをします。例えば「チワワを飼っていて一緒に結婚式を迎えたい」、「ライブのような一体感が好き」といった具体的な内容を社内SNSで共有します。
共有した情報をもとに、現場のスタッフ(以下メンバー)がそれぞれの立場から「自分にできること」を考えて自発的に動きます。例えば、パティシエがチワワをモチーフにしたウエディングケーキのデッサンを描き、サービスメンバーは2 人の好きな曲を用意して披露宴の入場体験を演出します。入場体験では、ライブ風にペンライトを持ったメンバーがゲスト役として登場することもあります。また見学の中でキッチンへ入り、シェフやパティシエから直接料理・ケーキの魅力を紹介し、具体的な提案もします。接客を担当するプランナー以外のメンバーも、2 人と関わりながら提案することを大切にしています。
接客を担当するプランナーが、他のメンバーに具体的な依頼をし、それぞれのメンバーの提案の精度も高めます。例えば「ゲストと楽しめる式にしたい」という希望に対しては、シェフに演出料理の提案をお願いしたり、ワイン好きのゲストが多ければ、ソムリエにワインブースの提案を依頼したりします。さらに想定するゲスト人数に応じて、披露宴会場のテーブル数を事前に増減するなど、当日の風景をイメージしやすいような調整も依頼します。
シェフやサービスからのプランナーではできない専門性を活かした提案が加わることで、新郎新婦のイメージはリアルで魅力的なものに膨らみます。多くのメンバーが自ら関わり提案する姿勢は、「この人たちとなら安心して任せられる」という信頼になり、会場選びの大きな決め手になることも多いのです。
新規接客は、「このチームと一緒につくる未来」を体感してもらう場。全員で情報を共有し、それぞれの立場から関わることで、2 人にとって本当に価値ある提案となります。プランナーひとりの力に頼るのではなく、チーム全体で本気で考え提案する。それが私たちの目指す“最強の営業チーム”の形です。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月1日号)

