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最終回《会場の業績アップ事例》選ばれ続けるには核を揃え共通言語にする【ニューバリューフロンティア 執行役員 森房 知史氏】

最終回《会場の業績アップ事例》選ばれ続けるには核を揃え共通言語にする【ニューバリューフロンティア 執行役員 森房 知史氏】

本連載は今回で最終回となりますが、一番伝えたい結論として、会場が選ばれ続けるかどうかは、施策の数ではなく「会場の核」が揃っているかで決まり、その核がスタッフ全員の共通言語になっているかどうかです。多くの会場では、顧客が「なぜ結婚式を行うのか」という理由、背景を丁寧に聞いていると思います。「理由」こそ、結婚式を結婚式たらしめています。だからこそ会場側も、「私たちはなぜ結婚式を行っているのか」を語る必要があります。
設備やプラン(What)を丁寧に説明しても、それだけでは比較の土俵に乗りやすい。一方で、会場が自分たちの「理由」を言葉にし、その理由が日常の判断や提案に滲み出ていると、顧客は「この会場なら任せられる」と腹落ちし、2人の理由と重なった瞬間に共感が生まれ、納得で選ばれます。では「会場の核」とは何か。
① なぜ私たちは結婚式を行っているのか(会場の理由)、② そのために何をするか(必ず守る行動)、③ それによって何ができたか(成果・証拠)。3 つが揃うと広告・SNS・見学・見積・当日まで言葉は一本化され、体験が揃い信頼も生まれ、結果は安定します。
この核を社内のスローガンで終わらせず、顧客の納得に変えるには、核(なぜ)を強み(何があるか)に載せて、意味として伝えます。この一貫性をまとめると‥
①:強みを「会場の核が届く言葉」に翻訳する=強みを並べるだけでは比較されます。伸びる会場は、会場の核(なぜ)を起点に、「その強みで、顧客のどんな気持ちが満たされるか」という意味の言葉に翻訳。これができると、「良い会場」ではなく「自分たちに合う会場」になります。
②:来館前の共感と来館後の体験を一致させる=発信は「どんな理由を大切にする会場か」を伝える装置です。来館前に感じた期待が、見学で「確かにそうだ」と一致すると、迷いは減ります。
③:会場の理由を「全員が同じ解像度で語れる状態」にする=会場の理由が成果につながるかは、全員共通レベルで理解し、同じ言葉で届けられるかで決まります。そのためには、「会場の核」を短く固定します。【◎会場の理由(なぜ):1 〜2 文◎必ず守る行動(何をする): 3 つまで◎成果・証拠(何ができた):具体例を1 つ】
あらゆる場面で同じ主語で語られる会場ほど、提案はブレず、顧客の理由にまっすぐ寄り添えます。業績の伸びる会場は、派手な一手ではなく、この「揃っている状態」を地道に積み上げています。
最後に、ここまで読んでくださった皆さまへ心より御礼申し上げます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月21日号)