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新連載《AIで進める構造改革》ブライダル業界はなぜ頑張っても売れないか【ニュー・バリュー・フロンティア 取締役 金増宏輝氏】

新連載《AIで進める構造改革》ブライダル業界はなぜ頑張っても売れないか【ニュー・バリュー・フロンティア 取締役 金増宏輝氏】

はじめまして。ブライダル業界で現場と経営の両方に関わりながら、約20年コンサルティングをしてきた金増宏輝です。これまで50以上のホテルや式場で、売上改善と組織づくりを支援してきましたが、現場でよくこんな声を聞きます。「人が足りない」、「時間が足りない」、「売上が安定しない」、「集客の正解が分からない」といった悩みです。
これは決して一時的な問題ではなく、構造的な限界に業界全体が差し掛かっているためと考えられます。だからこそ今、「何が本当の問題なのか」を問い直す必要を感じ、本連載では、ブライダル現場におけるAI活用をテーマにしながら、AIによってこれから可能となる、集客・接客・売上構造の再設計を12回にわたって考えていきます。
同じように努力をしているのに、なぜ売上が安定する会場とそうでない会場があるのでしょうか。多くの現場では、プランナーは打合せに追われ、集客には波があり、売上の予測も立たない。それでも現場は回っている——いや、“回している”状態に近いと言えるかもしれません。
問題は人が足りない、広告料が不足しているといったことではなく、再現性のない構造にあると見ています。トッププランナーに依存し、ノウハウは言語化されず、データも蓄積されていません。経験と感覚で回している限り、人が減れば崩れ、売上も安定しないのは当然です。
一方、接客の型を持ち、意思決定を仕組み化している会場は、人が少なくても売上を安定させています。売上は頑張りではなく再現性で決まるからこそ、構造を変えない限り、状況は変わりません。そこで次回は「“回らない設計”になっていないか」を紐解いていきます。

■ 今日から使えるAI実務①
接客を“再現できる意思決定”に変える。顧客が動く理由は情報ではなく、「今日、ここで決める理由」です。トッププランナーは無意識に①なぜ今日決めるのか②なぜこの会場なのか③なぜ他ではダメなのかの3つを設計しています。これを言語化し、誰でも再現できる状態にするために、下記プロンプトをそのまま使うことをおススメします。
【役割】:トップセールスのウエディングプランナー【依頼】:以下の接客トークを“今日決める理由”が生まれる構成に改善する【条件】:ヒアリング→共感→提案→クロージングで整理。 “なぜ今日決めるか”を自然に設計し誰でも再現できる形にする【入力】:今使っている接客トークを貼り付け【出力】:改善後の接客フロー、質問例・トーク例、意思決定が動くポイント。
説明を増やすのではなく、“決める理由”を増やすこと。売れる人を増やすのではなく、“売れる状態”をつくること。あなたの会場は、“再現できる状態”になっているでしょうか。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月21日号)