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キーマンに聞く

指名制度のメリット【ケーアールケープロデュース 指名photographer 潮洋美氏、安藤莉穂氏】
T&G全店の写真撮影を請け負っているケーアールケープロデュース(東京都渋谷区)。カメラマン指名制度の積極化などによって、撮影単価アップ、集客に貢献している。写真にこだわる新郎新婦が増えている今、【誰に】、【どんな写真】を撮影してもらうかに変わっており、フォトグラファー売りの意識が求められている。会場側の立場からT&Gのウェディングアドバイザー有賀明美氏、同社の指名フォトグラファーの潮洋美氏、安藤莉穂氏が語りあった。
プランナーから情報シート
――指名制度導入による効果として、現在T&Gの撮影では全体の10%程度の新郎新婦がフォトグラファーを指名しており、平均すると5 万円前後の単価アップに成功しているそうですね。
有賀「指名制度のない時は、写真商品に関してはアルバムのデザイン程度しかプランナーが提案できていなかったわけです。指名制度をスタートしてからは、プランナー自身もフォトグラファーの写真に興味が出てきて、感度の高い新郎新婦に対しては、フォトグラファーの【誰】さんは、こんな写真を撮っていると提案するようになっています。その分新郎新婦の期待値も上がり、撮影に対するリクエストがより具体的になるのも当然のこと。通常の当日撮影のルーティンとしては、進行表をフォトグラファ―に渡して、それに基づいて撮影してくださいといった程度かと。指名制度の場合は情報シートを導入していて、映像も含め新郎新婦がこんな人でこんなコンセプト、こういうこだわりを持っているということを、プランナーを通じてフォトグラファーに落とし込んでいきます。」
安藤「情報シートをプランナーから受け取った後には、当日までの間にオンラインかリアルで直接2 人と打合せも行います。打合せはほぼ全てのケースで対応していて、仮に日程調整の難しい新郎新婦の場合であっても、指名ということで信頼して任せてもらっています。」
潮「打合せは、撮影のためにも非常に大きいです。結婚式当日に初めましてではないことにより、コミュニケーションも円滑化しますから。情報シートやプランナーから聞いておく内容も大事ではあるものの、やはり直接話をして得られる情報は異なり、結果として残せる写真も変わってきます。打合せでは何を求めて指名してくれたのかをまずはヒアリングし、結婚式当日の2 人での撮影に関しては、どこでどんな写真を撮りたいのかを確認。それ以外にはゲストはどんな人達なのか、家族との関係性、2 人の大切に想っていることなどを聞いたうえで、当日の撮影のシミュレーションを想定しておきます。」
――指名制で選ばれる基準とはどのようなものでしょうか。
安藤「決定した段階で、何を求めて指名してくれたのかを私もヒアリングするようにしています。撮影している写真のテイストが好きだから、高いクオリティを求めてという人もいますし、時にはプランナーが2 人の人柄をみて、このフォトグラファーならば合いそうだとマッチングを提案してくれるケースもあります。またインスタで事前にどんなテイストの写真を撮影しているのかを知ってもらっていることも多く、それが安心感につながり、打合せでさらに深まっていきます。」
潮「確かに、インスタの写真を見て選んでくれる人は多いですね。私の投稿している写真で多いのは、当日だからこそのドキュメンタリーのショット。その写真を見て、温かいシーンを切り取ってくれる。自然な表情・当日の空気感が伝わってくるという印象から選んでくれています。タイプ的には、家族を大事にしながらゲスト重視軸の新郎新婦は多いです。」
安藤「私も潮さんと重複する部分は多いのですが、やはり披露宴を楽しみたいという人は多いです。ゲストのいい表情、家族のいい表情のインスタ写真のイメージを、支持してもらっているという感じです。」
潮「カメラマンによってインスタに投稿している写真のテイストも異なり、どちらかと言えば私と安藤さんは似たようなテイスト(笑)。もちろん全く違う雰囲気のフォトグラファーもいるため、それぞれで新郎新婦が求めていることは変わってくるでしょう。指名するフォトグラファーによって、打合せの内容も当然変わってきます。私はゲスト、家族のことを中心にヒアリングしていきますが、別のフォトグラファーの場合は結婚式でどういう写真を撮影したいかといった内容の部分が主になることも。こだわりはそれぞれ異なりますから。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)

