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今日から仕事が変わる!AIの使い方-連載4- 新規接客・打ち合わせの満足度をアップできる ハイクオリティな画像や動画生成が容易に【TAIAN エバンジェリスト 野村壮耶氏】 

今日から仕事が変わる!AIの使い方-連載4- 新規接客・打ち合わせの満足度をアップできる ハイクオリティな画像や動画生成が容易に【TAIAN エバンジェリスト 野村壮耶氏】 

Googleが最新AIを発表

 

皆さんこんにちは。生成AIのブライダル活用をテーマにした本連載、早くも第4 回を迎えました。生成AIを活用するメリットにはじまり、前回からは実務での生成AI活用について解説しています。

皆さんはもうチェックされたでしょうか。11月21日にGoogleから発表された最新AIモデルの『Nano BananaPro』。画像や動画を驚くほど高精度、かつ高速に生成できるという触れ込みで、私自身も早速触ってみましたが、そのクオリティの高さには正直鳥肌が立ちました。AIの進化スピードは、我々の想像を遥かに超えています。今回は、この『Nano Banana Pro』のような最新ツールも視野に入れつつ、ブライダル業務における【クリエイティブ生成(画像・動画)】の活用ポイントについて、具体的に掘り下げていきたいと思います。

まずは、画像生成の活用です。これはもう、接客の質を劇的に変えるポテンシャルを秘めています。結婚式の打合せにおいて、最も難しいのが『言葉にならないイメージの共有』ではないでしょうか。「ナチュラルな感じで」、「少しアンティークさをプラスして」といったカップルの“フワッ”とした要望を、フローリストやコーディネーターに伝える際、既存の写真だけでは限界というケースもあるかと思います。また、新規接客のタイミングでヒアリングしたカップルの要望を、その場でイメージボードとして反映できれば、成約率にいい影響が出てくるのではないでしょうか。

そこで画像生成AIの出番。例えば、打合せ中に「グリーンに囲まれた晩餐会、アンティークな真鍮のキャンドルホルダー、くすみピンクとテラコッタの装花、夕暮れの光」といったキーワードをAIに投げてみる。すると、その場で数パターンの高精細なイメージ画像が生成されます。それをカップルに見せながら「この雰囲気、いかがですか?もう少し明るい方がお好みですか?」とすり合わせができれば、認識のズレは最小限に抑えられます。

前回の記事でも触れましたが、「成約した時に思っていたイメージと違った」というトラブルを防ぐだけでなく、「私たちのためにここまで準備してくれた!」という感動を生み、成約への大きなアドバンテージになるはずです。ドレスの提案や、オリジナルケーキのデザイン画作成などでも、同様の威力を発揮するでしょう。

 

SNS用の動画も容易に生成

 

次に、動画生成の活用です。ここはまさに、これから急速に伸びていく領域です。『Nano Banana Pro』のような最新モデルは、静止画から自然な動画を生成したり、テキスト指示だけでショートムービーを作ったりすることが可能です。

例えば、インスタグラムのリール動画。集客のために必須とはいえ、様々な業務もある中で、撮影や編集に追われている現場スタッフも多いのではないでしょうか。AIを使えば、会場の静止画や動画素材をアップロードするだけで、魅力的なBGMとエフェクトがついた15秒動画を自動生成する、なんてことも容易になります。また、チャペルやバンケットの静止画を元に、風に揺れる装花やキャンドルの煌めきといった“動き”を加えた動画を生成することで、カップルとのイメージ共有がよりしやすくなります。静止画だけでは難しかった、会場の空気感や臨場感を伝えることがAIを活用すれば大きな手間なく、可能になるわけです。カップルごとの写真とエピソードを入力するだけで、新規接客の提案書が生成される、そんなことも実現できるようになっています。

大切なのは、AIが生成したものをそのまま提案することではありません。AIはあくまで、ゼロイチのアイデア出しや、イメージを可視化するための優秀なアシスタントです。そこに出てきたクリエイティブの“種”に、プロである皆さんの知見や想いを乗せ、最終的にカップルごとにカスタマイズしていく。そのプロセスこそが、これからの大切な価値になっていくと私は確信しています。日々進化するツールを恐れず、まずは面白がりながら、日々の業務に取り入れてみてはいかがでしょうか。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月11日号)