LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

シーン別に声色を使い分け【トルチュリール 代表取締役 玉井美輪氏】
トルチュリール(川崎市川崎区)の代表取締役・玉井美輪氏は、年間180件以上、結婚式の司会を担当する傍ら、3種類の声色をビジネスに生かす研修も展開している。ブライダル大手企業では、新規接客トレーニングの一環としても導入されている。ヒアリング、館内案内、クロージングそれぞれのシーンで声色を変えることによって、プランナーの印象度を高める研修の内容を聞いた。
――声色を営業に使っていく研修を始めた経緯は。
玉井「私は16歳から芸能界に入り、歌手を目指してボイストレーニングを重ねていました。ところが練習のしすぎでポリープを発症し、手術も受けました。2 ヵ月間、声を失って全く話せない期間を過ごしながら、声帯の先生の説明を聞き、医学的なリハビリを教えてもらっているうちに、改めて声の出し方によって声帯の傷つき方、響き方が全然違うという医学的な仕組みを知りました。いわば、声帯を傷めずにどう歌うか、喋るか。それもあって他の人の歌声や話し方を良く聞いていると、どこを響かせているかが分かるようになってきました。」
玉井「テレビのリポーター、ラジオのパーソナリティといった話す仕事をしていたことから、その流れで13年前にブライダルの司会もスタート。音楽の経験もあり、また声色を重視していたこともあって、司会の指名も順調に入るようになりました。そうした中で、声を使って何か企業の役に立てることはできないかと考え、研修をスタートしたのがキッカケです。」
――初めは、ブライダル企業向けだったそうですね。
玉井「司会で入っていた大手ブライダル企業から、自社の司会者にも話し方をレクチャーして欲しいと依頼されました。そのうちに、プランナーの新規接客にも活かしたいということで、営業研修の一環として担当。新規接客は一般的に若いスタッフが多いため、常にハイテンションで話してしまいます。館内見学では大切な一方、それ一辺倒では新郎新婦の心に残らない。印象を残すために、押し出すべきポイントがそれぞれのシーンにあって、そのために声色を変えるという内容です。」
――具体的にはどのように変えていくのでしょうか。
玉井「まずは、声帯を酷使しない声の出し方が前提になります。お臍の下の【丹田】という部分を意識する、トルチュリール逆腹式呼吸法という商標も取っています。従来は腹式呼吸が一般的で、いわば息を吸うときにお腹を膨らませ、吐きながらグーッと縮めて声を出していく。私の提唱してるのはその逆で、【丹田】を前に押し出しながら発声します。例えばカラオケの時にサビで長く伸ばすと、段々と声が震えてきます。お腹をへこませるために空気が無くなり、もう出すものがないからです。逆腹式にすることで、声も震えず、最後まで息がもってしっかりと歌える、話せるのは大切なポイントです。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)

