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キーマンに聞く

サイト改修でターゲット明確化【NOVIC 代表取締役 金田昌彦氏】
カジュアルウエディングプロデュースのNOVIC(東京都渋谷区)は5月11日、コーポレートサイトを全面リニューアルした。それ以前のブランド重視から、より現在のニーズに即した形で、様々なスタイルの結婚式ができることを多くの新郎新婦に届けることで、【結婚式実施】に対する迷いを払拭させる。サイトの導線設計の整備により、その後の問合せ対応もスムーズになる。リニューアルに対する想いを、金田昌彦社長に聞いた。
動機付け目的のウェビナー
――ターゲットの明確化が、今回のサイトリニューアルの目的ということですが。
金田「コロナの頃から、当社のサービスに対し、通常の披露宴を安くできると勘違いしているカップルからの問合せが増えました。結果としてそうしたケースでは、当社で決まりませんし、そこでどんなサービスがあるかを情報整理した形です。結婚式をするかどうか迷っている初期検討層への情報提供も重視していて、お役立ちコラムやウェビナーなど、まだ結婚式の形が固まっていない人でも理解の深まりやすいコンテンツを拡充しました。ウェビナーはどちらかというと動機付けを目的にしていて、『これだったら実施してもいい』と思ってもらえるような結婚式に関するカリキュラムを、順次配信しています。当社では1.5次会、会費制ウエディング、ビュッフェウエディング、家族婚、二次会、フォト+会食といった商品を展開していますが、記事化してコラムで紹介。SEO対策面も向上し、リーチを取りやすくなっています。」
――サイトを検索する人たちは、まだ実施自体を迷っている層という認識ですね。
金田「当社で決まるか、そうでなければ結婚式を実施しないとなる人たちが訪れています。先日、大手の会場運営企業からこんなことを言われました。その会社は、直営で自分たちの結婚式も受注しているわけですが、『NOVICでなければ実施しない人たちを連れてきてくれる』と。つまりその会場では獲得できない顧客層というわけです。低価格の結婚式に対応するプロデュースもありますが、会場としては見積もりが合わなくてそちらへ振るということもあります。それはつまり、本当は自社で取れたかもしれない顧客。私たちは当社のサービスでしか実施しない顧客を獲得するための事業を展開していますし、改めてその役割をはっきり自覚しました。」
――以前のサイトとの違いを教えてください。
金田「以前のサイトは、今ほど情報が整理されていませんでした。簡単に言うと、定性的で、ブランドイメージを出しすぎていました。今回の新しいサイトはもっと定量化され、どういう人たち向けの結婚式サービスなのかを、最初にはっきりと紹介しています。私たちのやらないこととして、【王道の披露宴】とも案内。また、単に安い結婚式というわけではなく、自己負担を抑えたい、準備を楽にしたいという人にマッチしているものだということもサイト上で整理して掲載しました。それに付随したコラムも毎日更新しています。そのため、プロデュースではありますが、見え方としてエージェントのようでもあり、とは言え迷っている人を実施に導くためには、それでもいいのかなと思っています。」
――結婚式を実施するかの迷いを払拭しながら、一方でサイトだけではどんなスタイルにするのかをまだ明確に決めきれないケースも出てくるかと。
金田「サイトでは、まずこんな結婚式が出来るとニーズに応じて紹介しているため、中に入ってきた時点で、『これをしたい』という人たちの動向も分かれています。ただそれでもまだ、フォトにするか、またはフルコースのパーティースタイルにしようかと悩んでいる状態の人も結構います。その場合には、30分の問合せ予約となります。ある程度スタイルの決まっている場合には、いわば結婚式をしたいと思っている人ですから通常通りの90分で対応。悩んでいる場合には、結婚式をするかどうかも分からないため、ライトな30分にして、実際の接客でもプレッシャーはかけません。それぞれのスタイル、出来る会場を説明し、30分で『やりたい』と思ってもらうことを目的にしています。この30分の問合せ対応は以前からも実施していましたが、ブランドイメージだけが先行しているサイトでは、なかなか定量的な情報は伝わりきれないわけで、30分にすべきか、90分にすべきかの境界線も不明瞭でした。サイトの改修によりそこをしっかり導線にしたことで、その後の接客に繋がっています。」
金田「また当社の場合、全国の各都市でプロデュースを展開している関係から、例えば本部のある東京をメインにすると、仙台のカップルからは余り興味のない情報になってしまいます。そうした部分も整理して、地域ごとに情報を見られるようにしました。対象エリアも幅広く、展開しているサービスも幅広いため難しい面があったのを、迷わずに問合せしてもらえるように変更しています。」
――最近の傾向として、1.5次会に対するユーザーの認識も変化しているようですね。
金田「1.5次会はもともとリゾート挙式後に行うイメージでしたが、今は確実に変化しています。海外を中心に、リゾート挙式の減少が影響しているのかと。実際に、【1.5次会とは何か】を調べている人が多くなっていて、当社のウェビナー、コラムでもそうした部分を紹介しています。ユーザーの認識としては、『カジュアルで、少しこだわった結婚式』を1.5次会だと思い始めていますね。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

