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キーマンに聞く

連載29《Do・遠藤正人氏が提唱する 集客力アップのためのクリエイティブ制作》AI画像に大切な細かな部分のディレクション
最近、AIで生成した写真をインスタ広告に掲載する会場が増えています。以前から危惧していましたが、一目でAIを使っている写真だと気づきます。多くは同じような雰囲気で、情緒もなくリアリティに欠けています。
例えばバンケットの装花をAIで作ると、全部きれいに同じ形になってしまいます。大きさも均一で、テーブル上に配置しても奥行きを感じられません。また光の当たり方も均等すぎます。バランスが均等すぎれば、逆に気持ち悪く見えてしまうものです。今回掲載している右下の写真は、空間をリアルで撮影し、中身はAIで生成しました。他にもいくつかのパターンを作っていて、絨毯を変更すれば改装プランの検討の際に、シミュレーションに使えます。またテーブルレイアウトや装花のバリエーションは、新郎新婦への提案資料になり、単価アップにも繋がっていきます。
AIを活用する上で大切なのは、実写とAIを組み合わせたハイブリッドな制作であり、それによってリアリティも高まっていきます。実際にこの写真の花も、最初は大きさ、形、光の当たり方は全て均一でした。それをAIと何度もやり取りすることで、卓ごとに微妙な変化を付けています。花だけでなくテーブル・椅子の配置、テーブルクロスのシワ、光の当たり具合など、細かな部分を一つひとつディレクションして仕上げました。
AIを使っていて最も面倒で難しいのは、このやり取り。仕上がりイメージを描くセンスも必要であり、またAIへの投げかけ方も人によって違うため、当然導き出される答えも全然異なってきます。それでも根気強く、細部にこだわってディレクションしていかなければ、一目でAIと見抜かれる質の悪い画像になってしまいます。
当社は撮影会社であるため、生成AIによって仕事が減るのではないかという危機感を持っていました。ただ、クオリティの高い画像にするために、制作のプロとしてディレクションをしながらAIを使っていかなければならず、そこに撮影会社の役割があるという道筋が見えてきました。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

