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キーマンに聞く

コロナ禍に独立を決断【IWAI OMOTESANDO Chief Producer 芳賀 恵理氏】
≪新卒からの13年間≫
芳賀「新卒での入社時は本当に良い結婚式を作って認めてもらおうと、強い使命感を持っていました。先輩たちの担当している新郎新婦と話をすると、本当にプランナーとして好影響を与えていると感じられ、私ももっと頑張らなければと。そのために勉強にも励み、ブライダル産業フェアの時は丸々2 日間会場にいて、多くのセミナーを受講しました(笑)。他にも有賀さんのブログは必ずチェックしていましたし、手当たり次第本も買いました。」
芳賀「ただ、2 年目になると頑張りすぎてしまった影響から、今と比べて15キロぐらい痩せて30キロ台になり、食べても全く太らない。当時は全てFAX・手書きの時代でしたから、席次表を何度も書き換えなければならず気づいてみると夜中の2時、3 時までオフィスにいることも珍しくはありませんでした。そのために朝は起きられず、遅刻をして叱られる。とにかく苦しい経験でした。ただ当時担当した花嫁から、『あなたはこの仕事にとても向いていると私は思っているので、出来れば辞めないで欲しいし、本気でトップを目指した方がいい』と本当に苦しかった時期にこの言葉をもらい、続けていくことを後押ししてくれました。」
≪大手からの独立≫
芳賀「入社した時の数100人規模から、会社も1000人を超えていきました。私自身は20数店舗を回りながら、安定して一定のクオリティの結婚式を作っていくための社内ルールを浸透させる役割を与えられていました。ただ、個人的には最高峰を目指していきたいと思っていたため、一定のクオリティという言葉に違和感を持ってしまい、会社ではもうやり切ったと感じ2022年1 月に独立しました。当時はまだコロナ禍で、周囲からは何故今なのかと言われましたが、フリープランナーになるという強い意識でした。」
≪フリープランナーの現実≫
芳賀「フリープランナーは新郎新婦とイチから結婚式を作っていけるという面白さがあり、さらに会社員時代と比べて出会いも一気に広がりました。特に結婚式以外の仕事もしていた美容師やフォトグラファーなどのクリエイターとチームを組めば、視野も広がりますし、成長していると実感できました。新郎新婦とクリエイターの出会いから、新たなビジネスが生まれていくのもやりがいで、顧客との関わり方なども勉強になりました。」
芳賀「一方で現実的な話として、キャッシュフローの問題は常に付きまといました。報酬は施行が終わるまでは入ってこないのに、宿泊費や交通費などでどんどんお金は出ていく。台風などで結婚式が出来なかった時にどうするかという、リスクヘッジも必要。またフリープランナーの華やかさの裏では、膨大な作業があります。手配や段取りなども全て自分で行わなければならず、書類作成も含めた作業の工数が増えれば、私自身のパワーもそっちに偏っていきました。さらに毎回結婚式のチームは変わるため、はじめましてからコミュニケーションを作っていかなければならない。もっと新郎新婦の人生に向き合いたいのに、そういう時間がかけられないもどかしさを感じました。それ以外に、どうやって集客をするのかも、課題としてありました。」
≪業務請負の現実≫
芳賀「仕事に余裕のある時には、ホテルで打合せの業務請負も担当しました。本来は会場のブランド、会場の大事にしているポイントを意識しなければならないはずですが、そうしたことをしっかりと伝えられることもなく、『○○万円だから取りあえずお願いします』と。中でも一番難しかったのは当日です。打合せから当日まで担当する契約だったのですが、現場スタッフは『業務委託が来た』と毎回構えていて、雰囲気もピリついていました。それ以外にも報酬に対し、イレギュラー対応などを含めた業務時間を考えると、そもそも妥当であるのかという疑問も感じたものです。」
≪再度会場所属の選択≫
芳賀「フリーの集客のために、HPを立ち上げSNS運用も検討していた時、ちょうどCRAZYのスタッフと知り合う機会がありました。私の目指す結婚式を紐解いていくと、CRAZYの結婚式と同じだと考えることもあって、そうした話をしたところ、それならば一緒に働くのが良いのではと誘いを受けました。フリーとして年間で受けられる件数は10件程度。目の前の人を幸せにしたいと思っているのに、たった10組にしかならず、果たして世の中に貢献しているのかと。それならばチームも出来ているCRAZYの方がより多くの結婚式に関われると思い、最終的に選びました。」
芳賀「CRAZYの特徴として一番面白いと感じているのが、新郎新婦との関係性をプランナーの自由に任されている点。新郎新婦とどう関わり、どう結婚式に向かっていくかのプロセスも、独自の方法で進められます。込み入った話であればカフェでお茶を飲みながらということもあります。私自身フリーランスだったからこそ、そうした自由な塩梅も人よりは理解できて、例えばカフェで話すべきか、それともLINEの方がいいのか。また時には、2 人の自宅に行くこともあります。これまでの経験が今に生かされているのは、本当に良い縁だったと思います。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月1日&11日合併号)

