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いい結婚式プロジェクトで負の部分を解消【アニヴェルセル 代表取締役社長 松田健一氏】
アニヴェルセル(東京都港区)は昨年、旗艦店の表参道を全面リニューアル。ワンフロア完結の少人数バンケットを新たに設置し、MICE需要の獲得にも成功している。今年は10周年を迎えるみなとみらいも順次リニューアルしていく計画だ。同時に着手しているのが【いい結婚式プロジェクト】。今一度結婚式のベストを求めて、様々な見直しを進めている。これまでの負の部分の解消を含めて、松田健一社長が想う結婚式のあるべき姿とは。
人数の多様化に対応
――昨年は旗艦店である表参道をリニューアルオープンしました。オープン後の状況はいかがでしょうか。
松田「ゼクシィを始めとした媒体を見たという人は、比較的改装をしていない3 F、5 F、6 Fの会場を選んでいます。一方で新しくなった建物の外観やカフェなどを知っていて来館する人たちは、新たに作った4 F、7 F、8 Fを気に入ってくれています。それ以前は1 チャペルで、バンケットが3 F~ 8 Fの6 会場。1 日に対応できる結婚式の数はそれほど変わりませんし、それもあってトライアルとして7 Fに20名の少人数会場を作りました。新郎新婦・ゲストは、建物に入ったらエレベーターで7 Fに直行。専用クロークもフロア内に設けていて、ブライズルーム、専用キッチンも設置したワンフロア完結の結婚式が可能です。先日は新郎新婦の子どもがテレビで【いないいないばあっ!】を見ながら、祖父母が面倒をみていました。結婚式までの待つ時間も含めて、楽しく過ごしてもらえる会場になっています。」
――結婚式前には、軽食も出しているそうですね。
松田「0 泊2 食と説明していて、新郎新婦にも列席の人たちにも披露宴前に提供しています。挙式は窓際のスペースで人前式を実施し、終わったらテーブルに移動して一緒に披露宴料理を囲む。7 F フロア専属のシェフもいて、例えば両家の味の出汁を使った炊き込みご飯など、少人数ならではのオリジナルメニューを作っています。こうした特別感のある演出で、料金は20名で平均200万円となっています。」
―― 7 Fの少人数バンケット、さらに4 Fのデザイン要素の強いバンケットは、多様化への対応を意識していると思われます。今年のみなとみらいのリニューアルにおいても、一つのモデルになっていく可能性がありますね。
松田「ある程度コロナが収束してきた中で結婚式は戻ってきましたが、列席に関してはそもそも回復しないのではという読みをしています。コロナ前のアニヴェルセルの結婚式は70名程度の大規模主流だったのに対して、今は中規模クラスの60名になっています。当然、少人数も含めて、人数帯の多様化への対応も必要。同時に、60名の中での結婚式のベストは何かという追求も進めています。」
言葉が通う結婚式
――具体的には。
松田「昨年から全社で進めているのが、【いい結婚式プロジェクト】。1 つは感動促進、もう1つは今までの負を解消しようという取り組みで、両軸で走らせることによっていい結婚式作りに繋げています。現場サイドのGMと、サポートセンターの営業責任者の2 人で担当していて、今は【言葉が通う結婚式】をテーマにしています。例えばゲストテーブルを回る時に、キャプテンからゲストに向けて一言、【2 人はこういう人たちですから、こういうふうにしてあげてください】という言葉をかけるだけでも、ゲストの表情は変化します。それはカメラマンからの一言でもいいですし、挙式前であればチャペルスタッフの一言によって、これから見る結婚式への感じ方も変わってきます。新郎新婦、ゲストに対しての一言で、結婚式に対する意識をもっと高められるはずですから、今1 度オペレーションを含めて見直しています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1-11日新春特大号)

