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キーマンに聞く

式の打合せに親も参加する【アイ・ケイ・ケイホールディングス 副会長 村田裕紀氏】

式の打合せに親も参加する【アイ・ケイ・ケイホールディングス 副会長 村田裕紀氏】

 オリコン顧客満足度調査のハウスウエディングランキングにおいて、2022年に続き昨年も総合1位を獲得したアイ・ケイ・ケイホールディングス(佐賀県伊万里市)。この結果は提供サービスの更なるクオリティーアップを目指し、社内でノウハウを共有する取り組みの成果とも言える。同社副会長・村田裕紀氏に、切磋琢磨しあえる人財の育成ポイントのほか、デジタルマーケティングの強化、フォトスタジオの出店計画などを聞いた。

多人数の地方特性

――2023年10月期の通期決算では、売上高219億9000万円と過去最高を記録しました。都市部の式場の列席者数の戻りは鈍い状況ですが、IKKは人数の多さも特徴の1 つです。

村田「東京、大阪にも店舗を展開していますが、当社は地方での出店が圧倒的に多く、コロナ以前の平均は70名を超えていました。この数値には及ばないものの、微減にまで回復しています。実際に先日、伊万里の式場では200名を超えるパーティーを受注。こうした大型のウエディングはそう多くはありませんが、盛り上がりを感じます。」

――列席することで結婚式の良さも伝わりますから、ゲスト数の増加は業界自体にとってもプラスと言えます。

村田「新郎新婦だけでなく、親も一緒に打合せに参加してもらうことを提案しています。居住地域などによっては難しいケースもあるものの、準備段階から結婚の喜びを一緒に分かち合えるようにしたいと。親も打合せに参加することで、『最近は会えていなかったけれど、〇〇おばちゃんも呼んでお祝いしてもらったら?』など、より多くの参列に繋がるケースも見られます。コロナ蔓延以降、多人数で集まることが難しくなり、ようやくそれも緩和された。結婚式は大切な人が集い、幸せな時間を共有できる場所ですから。集まれるというその明るい機運も、“味方”につけていきたいですね。」

――施行単価は379万8000円。コロナ前と比較して約20万円マイナスですが、今期計画は391万4000円との発表です。

村田「列席者数の増加だけではなく、結婚式の中身をクオリティーアップさせ、その結果単価アップに繋げていくことは極めて重要。物価高の昨今、価格に対して厳しい見方もありますから、金額に見合う内容・サービスになっているか、そこから感じられる付加価値を提供できているかを、改めて見直していくことが求められています。その一環として、昨年は社内接客コンテスト『サービス甲子園』を初開催。全国20店舗のサービスクリエイタースタッフ81名が参加し、お互いの『いい接客』を学ぶ機会に繋げました。甲子園は春夏開催ですから、春には2 回目も実施予定です。」

――サービス甲子園のように、互いを刺激し合えるような環境整備にも注力しています。

村田「当社は支店を全国に展開していますので、それぞれのスタッフの接客やアイデアの見える化は重要との考え。そこで毎月の幹部会議では、自分たちの店舗であった『いいこと』を共有するようにしています。売上アップに繋がった施策、残業時間をマイナスできた取り組み、先述の両親来館の工夫ポイントなど、いいことであればなんでもOK。それを幹部クラスで最終的にランキングにし、表彰するようにしています。もちろん上がってきたアイデアは、全体に共有し今後に活かせるように。発表することで脳内が整理されますし、『このアイデアは面白いね、素晴らしいね』となれば、働くことのモチベーションにも繋がりますから。」

――集客部分も新たなチーム編成を組んだそうですね。

村田「これまでは営業企画部の中にデジタルマーケティングチームを設けていましたが、昨年12月に『デジタルマーケティング推進部』を設立。ウエディングの集客に詳しい既存メンバーの他に、ネットのマーケティングを熟知するスタッフを新たに採用しました。ウエディングはもちろん、子会社化している写真事業のAmbihone(アンビオーネ)なども見ていく予定で、事業拡大に向けた広告投資なども計画しています。」

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1-11日新春特大号)