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『WEDDING MUSIC BOX』導入事例【八芳園 常務取締役 薮嵜正道氏×USEN(USEN-NEXT GROUP)Wedding Market Unit部長 横山洸介氏×USEN(USEN-NEXT GROUP)Wedding Market Unitマネージャー 佐々木幸彦氏】

『WEDDING MUSIC BOX』導入事例【八芳園 常務取締役 薮嵜正道氏×USEN(USEN-NEXT GROUP)Wedding Market Unit部長 横山洸介氏×USEN(USEN-NEXT GROUP)Wedding Market Unitマネージャー 佐々木幸彦氏】

 USEN-NEXT GROUPのUSEN(東京都品川区)が提供している、披露宴BGMシステムの【WEDDING MUSICBOX】。八芳園(東京都港区)は2023年の1月からこのシステムを導入し、それまでのCD原盤による音響オペレーションの運用から完全に切り替えた。披露宴当日のオペレーターのチェック時間は、1時間程度から15分に削減。これにより映像のチェックや、披露宴全体に関わることの確認に割ける時間が確保できるようになり、余裕も生まれたことで約1年間の運用において曲間違いや操作ミスなどによるBGM関連の事故はゼロとなった。八芳園はそれ以前から著作権も含めたコンプライアンス遵守の意識を高めており、さらに仕組化によって業務削減にも成功しているが、【WEDDING MUSICBOX】の価値をどのように捉えているのか。八芳園 常務取締役の薮嵜正道氏と、USENのWedding Market Unit部長・横山洸介氏、同マネージャー・佐々木幸彦氏による3者の座談会を通じて、変化するBGMオペレーションを探っていく。(PR)

1時間の手間が4分の1に

薮嵜「以前からコンプライアンス遵守の取り組みを進めてきた理由は、toBの事業を積極化していったことにあります。10年前まで90%以上がブライダル事業でしたが、婚姻数減少の見通しも踏まえて様々な大手企業とのビジネスを展開していく必要がでてきました。そこで浮上したのがリーガル面の整備。そこで改めて、当社も含めてブライダル業界はコンプライアンス面で遅れていると感じたわけです。このままではtoBの事業は進まないため、一般社会で通用するコンプライアンス遵守にシフトしていきました。音楽著作権も、その流れの一環です。」

横山「【WEDDING MUSICBOX】導入前は、どのような運用だったのですか。」

薮嵜「パートナー企業に披露宴で使用するCD原盤を用意してもらっていて、その数は1 万曲。2 年半前にオペレーションを内製化しCDを買い取って当社に運んでくると、壁一面が埋まりました(笑)。多い披露宴では15曲前後を使用するため、選曲した原盤を1 万曲の中から探すだけで20分かかっていたわけです。また当日の現場では、CD原盤を再生して音楽を流しますが、難しいと感じたのはちょうどいいタイミングでの頭出し。CDの場合曲の始まるまでにわずかな無音の空白時間があって、そのまま流そうとすると『乾杯です』のタイミングですぐに曲は流れません。ほんのゼロコンマ何秒ですが、その空白は雰囲気を壊してしまいます。すぐに頭出しをできるよう、オペレーターが現場で調整。当然ミスも許されません。それ以外にも、1 分間流したら次の曲に移る操作のためにデッキも複数台必要で、そこでもタイミングは合わせなければなりません。適正に対応すれば手間も時間もかかり、どうにか改善できないものかと考えていました。」

佐々木「ストックしていた曲以外を使いたいという人もいたかとは思いますが。」

薮嵜「その場合は、原盤を持ってきてくださいと案内し、一披露宴あたり、2 、3 枚は持込まれていました。ただ、デッキを持っていない人も増えてきて、わざわざ結婚式のために購入するのかと不満もありました。」

横山「特に25歳以下の若い人たちは、音楽をCDではなくプレイヤーで聞くのは当たり前になっていて、これからどんどんCD離れは進んでいくでしょう。原盤を購入してもらうこと自体がナンセンスとなります。」薮嵜「3 年前、USENから新サービスの案内が来ました。新しい動きのあることを知って、これは様々な課題を解決できると期待しました。」

佐々木「八芳園にはリリース前から、トライアルで導入をしてもらいました。意見を聞けるのは貴重でしたし、効果も検証してもらい、業界を変えるという言葉をもらえたのは嬉しかったですね。その後も全ての運用を【WEDDING MUSIC BOX】に切り替えるため、スケジュール立てをしてもらい、2023年の1 月から正式スタート。現在は新郎新婦向けの案内動画も作って活用してもらいながら、さらに現場スタッフとも定期的にミーティングを重ねています。」

薮嵜「当社としては新郎新婦の満足度を含めて、意見を出していきました。」

佐々木「操作用のiPad画面のインターフェイスの変更や一時停止機能など、現場の動きに合わせる形でアップデートしてきました。内製化をしていることもあって、導入までのスピードは本当に速かったです。」

薮嵜「確かにパートナーとの壁があると、導入までに時間もかかると思います。また、もう一つの壁として現場の意識もあるかと。特に音楽に関しては、何か事故があると大きな痛手を受けます。重要性も高いからこそ、変えることに対して内向き。分からなくもないのですが、当社は変えることで事故も無くなるという認識でした。」

横山「【WEDDING MUSICBOX】は、本来は圧倒的にリスクの下がる仕組みです。変えることに対する怖さは分かるものの、実際には原盤の入れ替えこそ事故のリスクがあります。」

薮嵜「それは確かで、当社で全てのBGMオペレーションを【WEDDING MUSIC BOX】に切り替えた2023年の1 月から現在まで、音響オペレーションに関する事故はゼロになっています。CD原盤ではどうしてもかけ間違え、停止するといったミスは起きますし、月に1 件程度はアンケートでも指摘されていました。CD原盤を使っていると、一枚一枚を探して、さらにどのシーンで流すのかを、順番も併せて付箋に書いて貼っていました。そうした作業も含め、オペレーターのチェックだけで1 時間かかっていたのが、今は15分で終わる。時間的な余裕ができたことで、シミュレーションを繰り返すこともでき、結果として事故もゼロになっています。CDというモノを動かすのではなく、クラウドになっているため、事前に新郎新婦と確認できるのも大きい。一緒の画面で確認できますから。」

横山「わざわざ会場に来てもらうことなく、遠隔地にいても画面を共有しながら確認、変更もできるようになっています。」

薮嵜「現在はシステムに登録されていない曲を使う場合のみ、CD原盤を持込んでもらうようにしています。それまでは当社で用意していた1 万曲からの選択だったのが、【WEDDINGMUSIC BOX】で使用できるのは約1500万曲。当然CDの持込みは大幅に減少し、処理の工数も削減できています。」

横山「最近では、成約の直後から、当社の仕組みを使って音楽選びを楽しみましょうと運用をする会場も出てきました。」

薮嵜「音楽の打合せは、従来進行の決まった最後のタイミングとなりがち。結婚式準備で最も忙しい時期と重なり、切羽詰まってプランナーに全部お任せになってしまうことも出てきます。いわば『楽しみながら』ではなく、『苦しみながら』の選曲( 笑)。【WEDDINGMUSIC BOX】を使えば、新郎新婦にとっても時間の短縮ができ、かつ楽しみながら選べるようになっています。さらに早い段階で曲を選んでもらうことで、結婚式のイメージも早めに可視化できるようになります。」

横山「オンライン上で新郎新婦と一緒に視聴もできます。」

薮嵜「【WEDDING MUSICBOX】は1 披露宴2 万5000円という料金ですが、当社では顧客に対する音響の値段は変えずに、業務効率化による残業代削減でその分を相殺しています。実際に2022年に比べて、2023年の残業時間は約37%削減しました。披露宴件数比は118%だったにも関わらず。必要なのは、顧客にとって何がいいのかを大前提にすることで、その上でコストを考えていく。また、業界全体が意識を変えなくてはならないタイミングだとも思っています。音楽著作権に関するサービスは、コンプライアンスに直結していて、それをきちんと対応しなければ業界の信用も失墜していくでしょうから。

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1-11日新春特大号)