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《TOPに聞く》配ぜん人員の適正化【バリュースタッフ 事業本部長 西谷良造氏】

《TOPに聞く》配ぜん人員の適正化【バリュースタッフ 事業本部長 西谷良造氏】

 いよいよ施行も秋シーズンに突入しているが、厳しい状況にあるのが運営人材の確保だ。コロナ禍で大きな打撃を受けた配ぜん会では、一般宴会の回復が見込めない中で、なかなか人材採用を復活されるまでの体力が残されてないため、忙しいにも関わらず数、質のクオリティに大きな問題が発生している。配ぜん会社でありながら、人材マッチング、紹介業務などの展開を計画しているバリュースタッフ(東京都渋谷区)西谷良造氏に、今後の展開を聞いた。

――結婚式施行は戻ってきていますが、宴会需要はなかなか先の見通しが立ちません。そうなると厳しいのは配ぜん会で、土日のみの仕事では人も集まらないと言われています。施行繁忙シーズンを控えて、運営にどのような課題がありますか。
西谷「特に結婚式、宴会のバランスで成り立っていたホテル中心の配ぜん会は、今後はさらに厳しくなってくると感じています。実際に一般宴会顧客は、例えば製薬会社などでもこれまでのように飲食を伴うものは実施せずに、小部屋でオンラインを使ったセミナーを開催するようになっており、今ではこれで十分という認識も広まっています。一般宴会が結婚式以上に戻りが遅ければ、土日中心型で拠点をたくさん持っているところ、つまり大手のブライダル施設との取引がない配ぜん会はなかなか需要も戻らずに厳しい状況が続くと考えられます。」
西谷「そうした状況下で、土日の婚礼を各部署の社員に任せているホテルもあります。ジョブローテーション、マルチタスクの一環ですが、サービスは対応できてもドンデンまでとなるとやはり難しい面もあります。とは言え、手数料が発生する配ぜん会に依頼するまでにはもう少し時間もかかるでしょう。実際に秋シーズンを前にしても、配ぜん会はスタッフ募集広告をまだ控えていますし、これから準備を始めてすぐに対応することも難しいはず。人員募集は配ぜん会にとっても先行投資となりますが、仕事がなかなか確定しない以上、募集費用をかけることが厳しいのも事実です。会場にとってもそもそも平日動かない現状において、配ぜん会はいらなかったと気づいているところも出てきていますから。」

 

――一方で、ホテルでは人件費削減によって社員を退職させているケースが見受けられます。この秋は何とか乗り切れたとしても、すでに運営人員が足りないところも出ていますし、そうなると人員不足で施行のクオリティが低下し、顧客満足度も落ちていくという悪循環の可能性も出てきます。
西谷「ホテルの中には、希望退職などにより40%の従業員をカットしているところもあります。ただ採用経費を抑える方針は少なくとも年内は続き、その分残った社員で対応していくわけですが、結果としてどんどん疲弊していきます。コロナの感染が落ち着いた状態が続く前提で予測できるのは、来年の春シーズンを前に深刻な人不足となり、今度は採用に転じること。当社としてもそれを見越して、転職サイトを運営しながら人材紹介業務も計画しています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月11日号)