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《輝く女性支配人 VOL.29》全ての施行を現場で見る 「カップル全組は“私の担当”」【ザ・リバーサイドテラス 広島ツリーズスクエア支配人 川畑 蛍さん】
新卒でディアーズ・ブレイン(東京都港区)に入社し、現在は、ザ・リバーサイドテラス広島ツリーズスクエアで支配人を務める川畑蛍さん。異動にも積極的に手を上げ、最初の配属先からはすでに4店舗目となっている。チーフを経て現職に就いた川畑さんだが、「当時は現場業務から離れる寂しさもあった」という。支配人就任以降徹底しているのは、全組の結婚式を現場で見ること。「支配人になり全てのカップルを“担当”できるようになった」と話す、心境の変化などを追った。
一貫制の難しさを実感
「人と関わる仕事をしたいとの想いからスタートした就活。様々な企業を見比べる中で、ディアーズ・ブレインに出合いました。質問をしたく人事の人に声をかけたところ、時間をかけて丁寧に回答してくれたのが嬉しく、『こんな素敵な人たちのいる会社で働きたい』と思い、2018年に新卒で入社しました。最初の配属先は鹿児島で、入社後に感じたのは想像以上に体力勝負ということ。目まぐるしく過ぎる1年目でしたが、初施行を無事迎えるなど、先輩たちのフォローもあり充実した初年度でした。苦しくなったのは2年目以降。できることの幅も少しずつ広がっていくと同時に、担当件数も増加。基本的に当社は一貫制なので、成約を取ることと並行し、新規接客で私を信じてくれて、受注に繋がった新郎新婦に最後まで向き合い続ける難しさを感じ始めていました。モヤモヤな気持ちのまま、2020年のコロナ禍に突入。日程変更、キャンセル相談に追われる日々となりました。」
「鹿児島に3年間勤務した後、佐賀の店舗に異動。これが気持ちを戻すいいキッカケになったと感じます。佐賀は1チャペル1バンケットの貸切型なので、施設全体をフルに使った提案も可能。もともと所属していた鹿児島は2バンケットあり、いい意味でルールがきちんと決まっていたというのも異動をしたからこその気付きでした。会場の造りも異なれば、その店舗に応じたプランニングも可能となり、企業風土は同じであるものの、各店舗の〝カラー〞を感じられました。異動を機にモチベーションもアップしていきました。」
新店立ち上げの面白さ
「『新店開業に携わってみたい』という想いも強くなり、中国エリア初進出となった広島店に、念願叶い2022年7月に異動しました。当時は大変だったものの、本当に毎日楽しかったですね。スタッフの中に広島出身者はおらず、開業準備室の事務所には市内の地図を大きく張り出すなどして、エリアを把握することからスタート。初めてチームを組む提携先もいたので、パートナー企業に当社の結婚式の素晴らしさを知ってもらい、一緒に結婚式を創っていけることは本当に楽しく、やりがいを感じていました。」
後輩を支える憧れのチーフ
「キャリアアップに関しては、『チーフ』という肩書を持つことで後輩も相談しやすくなり、たくさんの先輩にサポートしてもらった経験もあったので、私自身もそんな存在になれたらと思っていました。一方で現場が大好きだったため、支配人を打診された時はプランニングから一歩離れることに不安を感じました。同時に、『支配人になれば後輩たちが今以上にイキイキと働ける環境を創れるのでは』と思うようにもなり、広島に異動した当時の支配人への憧れもあって、『広島で挑戦をしよう』と決意。2024年7月から、現職に就いています。」
「先輩支配人から引き継いだ直後は、うまく立ち回れないこともありました。その中でも就任当時以降大事にしてきたのは、カップルとゲストはもちろん、働くスタッフのことを大事にしていく姿勢。私自身、入社以降仕事を年々楽しく感じられる理由を考えたところ、『これまでの先輩、支配人たちが、やりたいことに挑戦させてくれる環境を用意してくれていたんだ』と、改めて気付くこともできました。支配人になって以降欠かさず実施しているのは、全組の結婚式を必ず現場で見ること。支配人となりパソコンに向き合う時間も長くなったからこそ、つい〝キリキリ〞してしまうこともありましたが、それではダメだと。全ての進行を見るのは時間的に難しいものの、みんなの創る結婚式は全組必ずどこかのシーンを見て、メンバーとコミュニケーションを積極的に取っていきました。現場に入るからこそ担当プランナーに、『このシーン良かったね!』と伝えられる。アルバイトスタッフには、『こうするともっと良くなるよ』などアドバイスもできる。担当を持てなくなることは支配人就任におけるネックでしたが、『この店舗で式を挙げる新郎新婦全組は、大切な〝私の担当〞』。今はそう、心から思っています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)

