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《納得を引き出す営業テクニック-Vol.5-》自分から勧めすぎないことで成約率を上げる【ビーハイライト 代表取締役 濱田 大輝氏】
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早いもので今年も残りあとわずか。施行繁忙期も落ち着き、あっという間に年明けの集客商戦が近づいてきました。明日から使える営業テクニックをお伝えする連載5 回目の今号は、【第三者の影響(社会的証明)】という心理法則についてです。
社会的証明とは、「人は他の人の選択を基準にすると、自分の意思決定を行いやすくなる」という心理。例えば、レストランでも行列ができている店の方が美味しそうに見える──そんな経験はありませんか?これは要するに、“人気がある=正しい選択”という思考が働き、店舗を決めるうえでの判断の不安を埋めてくれるわけです。
ブライダル営業の場面においても、これは強力に作用します。そのうえで、ポイントが1 つ。自分から強く勧めない方が、むしろカップルは動くということ。人は“押されると引きたくなる”心理があります。だからこそ、第三者の情報を“そっと添える”だけで十分。例えば、1 月の商戦時期であれば、「最初は悩まれていたお客様が、この景色をご覧になった瞬間に、“ここだね”と表情が変わったことがあって…」と、誰かの心が動いた瞬間を共有するだけで、別のカップルにも同じ感情の準備が整います。心理学ではこれを“社会的証明の効果”と呼び、『他の人が選んでいる=安心』という無意識の判断が、購入や決断を後押しするとされています。
つまり、第三者の情報は『説得』ではなく『安心の提供』。この安心感が積み重なると、判断の迷いが消え、選択のハードルが一気に下がります。営業とは押すことではなく、『整えること』。カップルが自信を持って選べる状態に導くのが、プロの役割です。そのためには、あえて自分から勧めすぎず、第三者の声を活用しながら、自然に背中を押すことが大切。その何気ない一言が、大きな決断を後押しする最後のワンプッシュになるはずです。
次回は、相手から自然と共感を得られる『アイメッセージ』についてお届けします。主語を変えるだけで、なぜカップルの心が開き、提案がスッと受け入れられるのか。ブライダル営業ですぐに使える実践フレーズとともに、その心理効果を解説します。2025年、本連載をご愛読いただきありがとうございました。来年も有益な情報を届けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月11日号)

