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《フェアセミナー紙面アーカイブ第1弾プランナーのスキルUP》進行表にある余白【テイクアンドギヴ・ニーズ ウェディングアドバイザー 有賀明美氏】
結婚式当日に向けてプランナーが作成する進行表。もっとも進行表は未完成のものであり、その余白部分への対応力こそが当日には必要とテイクアンドギヴ・ニーズのウェディングアドバイザー有賀明美氏は語る。
「結婚式当日に、どこまでの提供価値を目指すのか。同じ結婚式を作っている会社でも人でも、それぞれ違うと思っています。結婚式を作るプロセスは似たような流れであったとしても、当日の1 人ひとりの役割、動き、目線、意識に関して、ブライダル業界の中でも温度差が発生しています。何が正解なのか答えを持っているのは新郎新婦。とは言え、結婚式の一日の価値をより多くの新郎新婦、参列したゲストに感じてもらうためには、結婚式当日にどう私達が向き合うのか。ここの意識をもっと上げていかないと、結婚式を実施する人はどんどん減っていくのではないでしょうか。」
「もちろん私も進行表を作ります。何時何分にこの場所で、こんなことを言うと決めて本番を迎えます。完成した進行表は当日携わる人たちに渡して、みんながそれを見ながらいつどこで何をすると決めることも多いでしょうが、このような向き合い方では良くないと思っています。そもそも進行表は完成するはずがない。新郎新婦と打合せをして作っても、想像でしかありませんから。」
「お父さんはきっとここで感動してくれるだろう。中座のエスコートで、おばあちゃんはきっと喜んで涙をしてくれるだろう。ケーキカットはガーデンでやるから、こんなふうに盛り上がるだろう。会ったこともない両親、祖父母、スピーチをしてくれる友人など新郎新婦から聞いた情報をもとに想像して、これくらいの時間で、この場所がいいかなと決めていきます。ところが、結婚式当日に繰り広げられる光景は私の経験上、当初の想定をはるかに超えていることがあります。思ったよりノリがいい、思ったより温度が低かったなど。ここで私達に問われるのが、その光景を見たときに何をしますか?という部分です。進行表に書かれていない、予測できなかった何かが起きている中で、初めから進行表を完成と見なしてしまうと、全員の中でそこに書かれている内容こそが全ての答えになってしまい対応もできなくなります。」
「目の前で起きていることを拾わずに、そのまま見過ごしてしまうことのないように、私の中では全ての進行に余白を残しています。例えばキャプテンに対しても、私のイメージでは、こういうシーンできっとこういう温度が生まれると思う。ただし、当日の親族控え室でおばあちゃんの表情、温度、キャラクターを見て改めて相談させてくださいと伝えています。その上で当日、携わる全てのスタッフと一緒に仕上げていきます。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月11日号)

