LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

若手を後押しする先輩の言葉 仲間がいることを伝えていく【ノバレーゼ 教育研修部エキスパート 前田歩香氏】

若手を後押しする先輩の言葉 仲間がいることを伝えていく【ノバレーゼ 教育研修部エキスパート 前田歩香氏】

 憧れを抱いて足を踏み入れたブライダル業界を、なぜ辞めてしまうのか。ノバレーゼ(東京都中央区)の教育研修部エキスパート・前田歩香氏に、離職率改善に繋がる若手の育て方のポイントを聞いた。

仕事のワクワク感を伝える

――今年の4 月の新卒採用数は、コロナ前と同水準にした企業も多く見られました。すでに来年度に向けて、採用活動もスタートしています。

前田「入社から間も無く2 ヵ月ですが、このタイミングは期待と不安の入り混じった感情を抱くケースが大半。当社は毎年、秋頃に内定者研修を開催しています。その中で重視しているのは、ウエディングの知識を学ぶ以上に、『仲間がいるよ』と伝えていくこと。就活はあくまで個々の活動ですから、同じ業界・会社に夢を見て入ってきた仲間たちの存在を、その段階からしっかりと伝えていくことが重要でしょう。また、当社の内定者研修は、ウォークラリーや創作ダンスなどチームで何かに取り組むアクティビティを積極的に取り入れています。仲間と協力して何かを作る、達成するのは、大まかにくくると結婚式も同じこと。内定の段階でその喜びを伝えて、春の入社に備えておくのもポイントです。」

――ウエディングの場合、入社後すぐに即戦力というわけではなく、多くの企業が担当デビューまでに半年ほどの期間を要しています。

前田「入社から少し経つと、覚える業務の多さに戸惑うことも。バリバリ仕事をこなす先輩の存在を大きく感じ、『私もこんな風になれるのだろうか』と、不安を感じるケースも少なくありません。忙しそうに働く先輩の姿を見て『何か役に立ちたい』と思いつつも、自分のできる業務量に焦りを感じてしまうスタッフもいます。そうしたスタッフには、『活力になるような元気な挨拶をしてほしい』など、簡単にできることからアドバイスするのもオススメ。大きな声での挨拶は気持ちいいですし、そうしたものが会社にとっていい雰囲気を生み出します。」

――実際に初接客の日が近づいてくると、緊張を超えてナーバスになってしまう可能性もあるかと。

前田「どの会場もロープレで練習を重ねているかと思いますが、『ロープレ以上に、新郎新婦とお話しできる実際の接客はもっと楽しいよ!』などと、先輩から声を掛けてあげる。そうしたワクワク感は、若手のやる気に繋がります。初めての接客に臨む前には、『楽しんでいっておいで!』と、ぜひ声を掛けてあげてほしい。見積もり作成時にバックヤードへ戻ってきた際などに注意すべきは、『どうなりそう?』と結果にフォーカスしすぎないこと。初めてのこととなれば練習通りにいかないケースも多いでしょうから、『どんなカップルだった?初接客は楽しかった?』などと聞くようにするのも重要です。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)