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キーマンに聞く

第9回《決め切れないネックを解決 新規接客のアプローチ術》自分たちの希望が分からないカップル編 結婚式で「したくないこと」から聞く【TRINITY BRIDAL 取締役副社長 池田 亜希子氏】

第9回《決め切れないネックを解決 新規接客のアプローチ術》自分たちの希望が分からないカップル編 結婚式で「したくないこと」から聞く【TRINITY BRIDAL 取締役副社長 池田 亜希子氏】

皆さんこんにちは!第9 回目となる今回は、【自分達の希望がわからない・軸が無いカップル編】です。
この数年で特に明確な希望も無く、自分たちは何を軸にして結婚式場を決めたら良いのかわからないというカップルがとても増えています。そういった場合には、どうやって会場を決定すれば良いのかを悩み、迷子のような状態になってしまっていることも多々あります。今回はそんな新郎新婦であっても、快く会場を決定してもらうために、どのように導く提案をし、悩みを解決していくかを紹介します!
よくよく考えてみると、結婚式に対して自分達の希望がわからないというのは、そもそも結婚式は初めてであればそのようになるのも当然と言えるでしょう。そんな考えの新郎新婦に対して、どれだけ希望を聞いても困惑させてしまうことになります。
それでは、どのような質問をすれば効果的でしょうか。希望が分からないという2 人には、まず「これはしたくない」というものから聞いていくのも一つの方法です。
例えばこんな話をします。「ご見学の時から、これがしたい!という明確なご希望があるお客様は少ないですが、こんな感じにはしたくないということがあれば、なんとなくでも教えてください。カジュアル過ぎるのは避けたいですとか、逆に堅苦しいのは苦手とか、こういう結婚式は敬遠したいといったご希望はありますでしょうか」。
その上で、過去に2 人が列席をしてみて、こんな結婚式は記憶に残っているなど、何か心に残っている体験を聞いてみます。明確な希望は無いと思っていても、実際に体験をして良いと思ったものは、その後の新郎新婦の軸になることも多いため、そこから深掘りしていきます。
こうした話を聞いておき、内覧前の最後にこんな一言も付け加えます。「お2 人が本日ご見学いただいてこれは良い、またこれは行いたくないなど、直感で感じるものがあれば是非教えてください。それに基づいて、お2 人にぴったりのご提案をさせてください!一緒にお2 人だけの結婚式を創っていきましょう!」。
この提案によって、2 人の漠然とした気持ちを具体化していく役割を担うと共に、解決していきます。
仮に希望が無かったとしても、何よりも大切なのは、悩み、迷子のような2 人の気持ちに寄り添い、潜在的な希望を引き出すことです。こんな所なら結婚式を挙げてみたい、任せてみたいと思ってもらい、しっかり成約に結びつけていきましょう!
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)