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演出の意味を考える【ERISAEKIWedding ウエディングプランナー 佐伯エリ氏】

演出の意味を考える【ERISAEKIWedding ウエディングプランナー 佐伯エリ氏】

 ERISAEKIWedding(群馬県前橋市)のウエディングプランナー・佐伯エリ氏は、パーティーだけでなく、挙式のプロデュースにも注力している。フリーになる以前は独立型の教会に所属していたこともあり、以前から挙式の価値向上に向き合ってきた。人前式は一定の自由さがあるなかで、“プロ”としてどのような提案をしていくべきか。『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも出演した佐伯氏に、挙式の課題や打合せのポイントなどを聞いた。

牧師からのメッセージ

――もともとフリーになる前は教会に在籍していたこともあり、挙式のスタイルに関わらず、セレモニーの価値を以前から追求していたそうですが。

佐伯「キリスト教式はそもそも宗教に基づくため、賛美歌を歌うなど決まった流れもあるわけです。その中でもカップルのバックボーンをヒアリングし、牧師からその2 人ならではのメッセージを届けることも可能。例えば新婦が妊娠中で、ゲストもそのことを知っているのであれば、おなかの赤ちゃんに向けても祈りを捧げるなど。『人前式のように自由さがない』と決めつけるのではなく、2 人が何を大事にしているのかをしっかりとキャッチできていれば、キリスト教式の価値はさらに高まってくるかと。」

――フリーで活躍するプランナーの多くは、プロデュース料を設定し、それを自身の売上とするケースが大半かと。佐伯氏の場合、披露宴とは別に挙式単体のプロデュース料も設けているそうですね。その理由は。

佐伯「2020年から検討するようになり、2021年にプロデュース料を設定。そもそも人前式は聖歌隊や牧師の人件費もかからないため、“安く済んでしまう”というのが業界全体の常識でした。実際に10年前は人前式の割合も今ほど多くなく、売上という観点から、キリスト教式を優先して提案するケースもあったかと。一方で、人前式は一定の自由度がありますから、その分内容を考え、提案し、プロデュースするスキルが必要となります。挙式の価値を高める意味でも、『しっかりプロデュースするので、その分の代金を頂きます』という考えですね。」

――人前式の場合、打合せはどのように進めていますか。

佐伯「まずは早い段階で、一旦挙式の話をするようにしています。『こんなパーティーにしたい』というイメージはある一方で、挙式に関してはなかなか想像できないカップルも多い。それぞれの挙式スタイルの説明を“授業”のように説明しておくのがポイントかと。私の場合はフリーでやっていますので、『せっかくだからしっかりプロデュースしてほしいよね』ということから、最終的に人前式になるケースが多いです。」

――本格的な打合せは、いつ頃から開始しますか。

佐伯「打合せをスタートするのは、挙式の1 ヵ月前。当日までもうすぐというタイミングではあるものの、モチベーションが下がりやすい時と言えます。結婚式の決まった当初はワクワク感が感情の大半だったかと思いますが、準備を進めるにつれてパートナーと喧嘩をしたり、準備の大変さを知ったり。また、親への感謝の気持ちも芽生え、結婚式当日をしっかり迎えられるのかどうか不安もあるという、様々な感情が“育っている”頃と考えています。仮に全体の打合せを開始した早い段階で挙式のミーティングを入れても、『よく分からないしこれでいいかな』と安易に決まってしまうこともあるでしょうし、分からないからこそ迷走する可能性も出てきます。」

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)