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キーマンに聞く

法人宴会ビジネスを昨年から開始【TAIAN 代表取締役 村田 磨理子氏】
結婚式場のバンケット稼働率を高める上で、法人宴会を獲得する動きが加速している。そうした状況で会場をサポートしていこうと、ブライダルシステムを展開しているTAIAN(東京都新宿区)は昨年12月から法人宴会ビジネスをスタートした。現在は送客エージェントを手掛けており、既に案件を獲得するなど注目が高まっている。同社のバンケット事業展開の狙いと、今後の可能性について代表取締役の村田磨理子氏に聞いた。
企業との繋がりも強み
――法人宴会のビジネスを始めたきっかけは。
村田「システムを通じて結婚式場と取り引きをしながら、法人宴会にも活用できる施設の可能性に魅力を感じました。一方でブライダル以外の経営者と話をしていると、格式の高い結婚式場を宴会やイベントなどで利用することは難しいのではと思っています。実際に結婚式場は法人宴会にも適した設備やサービスを提供しているわけで、それならばギャップを埋め、各企業がより良い会場で宴会を開催できるようサポートしていきたいと考えました。」
――システム会社の特性を、どのように活かしていますか。
村田「会場の空き情報や設備情報などを、データベース化していきます。これにより法人顧客のニーズに合った会場を、迅速に提案することも可能になり、また見積もりや請求書の発行などもシステム化すれば業務効率化も図れます。当社の強みは、結婚式場の情報を熟知していると共に、法人顧客側のニーズを的確に把握しコミュニケーションを円滑に進めていること。単に会場を紹介するだけでなく、企画・運営までトータルにサポートすることで、顧客満足度を高めていきます。」
――事業スタートわずか1 ヵ月という時点で、送客実績も出てきたそうですね。
村田「予算500万円~600万円規模の案件の実績が出てきています。会場の繁忙期でない時期であれば、50万円程度の小規模な案件にも対応できるよう、会場側の開拓も進めています。人数も30名から400名まで幅広く、現在は都内を中心に展開しています。会場からは、FBRの10%の手数料が収入になります。」
顧客情報を一元管理
――今後の展望については。
村田「法人宴会事業を当社の柱となる事業に成長させたいと考えていて、そのために法人顧客の開拓を強化していきます。また、現在開発中のシステムと連携させることで、より効率的かつ高品質なサービスの提供も可能になるでしょう。例えば、結婚式と法人宴会の予約状況をリアルタイムで確認できるシステムを構築することで、ダブルブッキングを防ぎ、より柔軟な会場利用が可能になります。また、法人顧客向けの顧客管理システムを導入することで、顧客情報を一元管理し、よりパーソナライズされたサービスを提供できます。具体的には毎年利用している顧客への連絡や見学日程の管理など。」
村田「結婚式の予約システム化によって、婚礼の枠販売についても仮押さえの情報をインプットすれば、どの枠が何回転したのか、新規スタッフは何回提案しているのかといったデータが取れます。結果として枠販売をしていない原因を把握し、プランナーに対しマネジメントもできます。これを法人でも活用することによって、2 月や8 月などの閑散期にはコスメ系の新商品発表会などのイベントを誘致するなど、タイミングに合わせた的確なセールスで稼働率を上げていくことも可能。現在はインバウンドの増加に伴い、法人宴会チームも多忙になっているため、こうしたシステムの活用も含めて新たに会場を開拓していきたいと考えています。」
――会場との連携は。
村田「当社のシステムを活用することで、会場は空き状況を効率的に管理し、法人宴会による収益を向上させることができます。また、会場の主催するイベントの集客や運営をサポートすることで、活性化にも貢献したいと考えています。法人で式場を利用する会社は、結婚式でも参列する可能性が高く、結婚式場の利益率向上にも貢献できるはずですから。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月21日号)

