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《輝く女性支配人 VOL.15》結婚式の社会的価値を上げる【une osaka 支配人 提坂紅緒さん】

《輝く女性支配人 VOL.15》結婚式の社会的価値を上げる【une osaka 支配人 提坂紅緒さん】

ディライト(奈良県奈良市)は今夏、『une(ユヌ) osaka』を、淀屋橋にオープンする。同社にとって旗艦店としての位置付けの新店舗で、支配人を務めるのは提坂紅緒さんだ。前職では打合せを担当していたが、「新しいことに挑戦したい」と転職のタイミングで新規にチャレンジ。キャプテン業務にも従事するなど、様々なスキルを磨いてきた。提坂さんの目標は、結婚式の社会的価値を上げること。その想いを抱くまでの経緯など話を聞いた。

 

父の後押しで婚礼業界へ

「生まれも育ちも静岡県ですが、自身を変えたいという想いで上京。大学では国際経営を学び、在学中は横浜のゲストハウスでサービスのアルバイトもしていました。卒業後の進路候補は、外資系企業とブライダル業界。安定という意味で一定規模の外資に進む方がいいとの考えを父に伝えると、『好きな仕事をできるかどうかで、人生は豊かになる。式場でアルバイトをする姿は、とてもイキイキしていたよ』と言ってくれました。父の後押しもあって、婚礼の道に進むことを決意。新卒で静岡のゲストハウスに就職しました。」

「その後転職活動に入ったわけですが、別業界に進むかプランナーを続けるか、当時はかなり悩みました。『プランナーをやりきった!』という感覚は正直低い一方、転職後も今までと同じことを淡々と続けるのは成長がないのではと感じていた時、出会ったのがディライト。私の考え次第で色々なことに挑戦できそうな社風に惹かれ、入社を決意しました。実際に新卒の会社では打合せ担当でしたが、『新規をやってみたい』と伝え、イチから教えてもらうことになりました。新規に挑戦したはいいものの、やはり打合せとは異なるプレッシャーも。一方、『あなたらしくやっていいよ』と当時の先輩から背中を押してもらい、前職での打合せスキルを活かそうと、試食時間にはピンタレストなどを使って、簡易的な企画書を作成。『お二人にはこんな式がいいのでは』と、イメージを持ってもらえるような提案もしていました。」

 

キャプテン業務にも挑戦

「入社1年後には、若手の育成なども担当するチーフに。もともとキャリアアップは重視していませんでしたが、挑戦せずに『出来ない』と決めつけるのはよくないと。任せたいと思ってもらえる以上、自分の可能性を狭めるのではなくチャレンジすべきとの考えです。2020年1月にはMGRとなりましたが、当時はキャプテンも担当。結婚式を創るうえで必要な全てのスキルを習得したいという私の〝ワガママ〞で(笑)、MGR業務と並行して学んでいました。キャプテンへの挑戦は、実際のオペレーションを知っているからこそできる提案もあるとの想いから。結婚式の可能性をもっと広げたいと、一生懸命な時期でした。」

「1年後にGM(支配人)となりましたが、その時はコロナ真っ只中。結婚式=素晴らしいものという私自身の考えとは逆に、当時の社会では結婚式=〝不要〞なものとなってしまいました。これは私にとってターニングポイントで、『結婚式の価値をもっと社会に訴求していかないと、この業界は無くなってしまうかもしれない』と感じたのです。昨今は一定スキルを積んだうえでフリーになる人も多い一方、個人より影響力のある会社という〝組織〞の中で、社会に向けて結婚式の素晴らしさを訴求していこうと、改めて自分の目標が明確になった時期でした。」

 

メンバーで目標をシェア

「支配人になって以降大事にしてきたのは、メンバーの個性を尊重し、強みを伸ばしてもらうこと。1on1の面談ではメモは極力控え、対話を重視しています。また、四半期に1回はキックオフとして、チームのゴール、個々の目標をシェアできる機会を設けました。それぞれ目指すものが分かっていることで、何か目標を達成した時には、一緒に喜び合える環境づくりに注力しました。」

「2023年4月にはブライダル事業部の部長補佐に就き、現在は今夏開業予定の『une osaka 』の支配人も兼任。旗艦店ということもあって、プレッシャーはやはり感じています。事業を推進していくうえで〝苦しい〞と思う時もありますが、私の中に芯としてあるのは、コロナ禍で感じた『結婚式の社会的価値を上げる』こと。2つのポジションを兼任しているからこそ、上司へのリスペクトも大きくなりましたし、支えてくれるメンバーへの感謝も強くなりました。1人ではできないことも、仲間となら一緒に乗り越えられる。この感情は様々な経験を通じて得られたと感じます。今後は若手メンバーにも、色々なことに挑戦できるようなチャンスを用意してあげたいですね。」

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月21日号)