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ウエディング動線を一番に 新郎新婦専用ルームも設置【THE THOUSAND KYOTO ウエディングセールス統括支配人 谷 昭宏氏】
2泊3日のWを写真でPR
――エリアの状況が厳しい中、集客面でいかに差別化を図っていくかが重要です。
谷「昨年末までは前年比プラスで推移していましたが、年明け以降マーケット全体として厳しい状況です。当ホテルは開業して6 年目に入り、開業当時はイメージの訴求をメインにしていましたが、【新しいホテル】という賞味期限が終息したこともあり、こんな結婚式ができるという訴求への変更が必要でした。そこで5 月に入り改めて撮影を行い、当ホテルで推進している2 泊3 日のウエディング、前日から来てもらい、結婚式翌日朝までの過ごし方を一連で分かるような写真にしました。人を絡めて、どんな雰囲気、どんな温度感なのかも伝わるようなシーンを強調しています。」
――リニューアル時にウエディングの動線を最優先したわけで、チャペルを中心にした動きを考えながら、宴会場、親族控え室、来賓控え室などを配置しているのは大きなアピール材料と考えられます。
谷「ホテルというと結局は宿泊がメインで、順番としても宿泊ルーム、レストラン、宴会場となり、ウエディングの動線は最後になるのが一般的。その点で、ウエディングを【一番】にしてもらったのは、ありがたい部分です。ただ、結婚式に列席経験があればそれは伝わるのに対し、今はその経験も少なくなかなか刺さりにくいのも事実かと。今後は接客現場でも語れるように、アップデートが必要だと考えています。接客力の向上という側面については、打合せを通常3 、4 ヵ月前からスタートするのに対し、当ホテルでは決まったらすぐに開始しています。それこそ1 年前であっても、翌月から打合せを始める。半年間放置されたなどのデメリットの声を無くそうという考えから、取り組みを始めました。」
――総合力という点では、ウエディング専用の宿泊ルームを設けているのも大きな特徴かと。
谷「京都はご存じの通り、宿泊需要が沸騰してるわけですが、それでも新郎新婦に関しては専用ルームを設けているため問題ありません。懸念点は、列席者の宿泊。混み合う日は、どうしても制限が出てきてしまいます。ただ、当ホテルの場合はウエディングが一番という認識を各部署も昔から持ってくれていますので、そうした場合でも相談に乗ってくれる環境はあります。エントランスでの扱いについても、ウエディングを優遇してくれていますから。ホテル全体でのバックアップ態勢は重要です。」
――人材も強みになっていると考えられます。
谷「ここ2 年は、ホテル全体でも多くの新入社員を採用していて、しっかりと研修期間を設けた上で、各現場をジョブローテーションで回す形にしています。そのため、アルバイトスタッフや配膳スタッフばかりに頼らず、社員のウエイトが大きくなっている点は強みだと考えています。実はコロナ禍に、【マルチタスク部門】という部署も誕生しました。この部門は宿泊や料飲などとは独立していて、それこそ宿泊のベッドを整えた後に、フロントへ。フロントが終わればレストランといった形で、マルチに動ける仕組みを整えています。人件費を部門で固定化するのではなく流動化し、新入社員はまずマルチタスク部署に入るため、各現場経験を積んでいけます。この2 、3 年で新人教育の基礎も整ってきたので、教育レベルが向上し全体のクオリティも高まっています。」
――館内に美容室などパートナーが常駐していることも強みだと考えられます。
谷「自分たちでは当たり前のことのように感じてしまいがちですが、実際にはフローリスト、美容師、カメラマン、着付けスタッフなどが常駐していることによって、様々なサポートが可能になっています。新規の見学時に付き添う、親戚のサポートもできますし、例えば手袋を忘れてしまったお父さんのために、すぐに代わりを用意するといった対応もできます。フラワーショップであれば、サプライズで花を渡したいといった依頼にもすぐに応えられる態勢になっているのはホテルならではかと。不測の事態にどれだけ対応できるかという点を考えても、ホテルの柔軟性は強みでもありますし、それを伝えていくことは大切だと感じます。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)

