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キーマンに聞く

助けてくれる仲間の存在【仙台ロイヤルパークホテル 婚礼支配人 佐竹香苗さん】
高校卒業の新卒から、一貫してホテルでキャリアを重ねてきた仙台ロイヤルパークホテル(仙台市泉区)の婚礼支配人・佐竹香苗さん。現在高校生になる子どももいる“ママ支配人”として、同ホテルのウエディングセクションを牽引している。育休から復帰後、家庭と仕事を両立する支えになったのは、顧客に会えるという喜びだった。『婚礼支配人というポジションは責任もあるけれど、1人での勝負ではない。支えてくれる仲間がいるからできる』と語る、佐竹さんの考えを追った。
高校時代の宿泊経験
「仲のいい友人の誘いで、高校時代はマーチングバンド部に。全国コンペにも出場する強豪校で、その際は大会開催地のホテルに泊まることも多くありました。宿泊先のスタッフの接客がとても心地よく、『ホテルの仕事って素敵!』と感じたのをキッカケに、高校卒業後、地元・仙台のホテルに入社しました。配属先は日本料理で、2年後、スキルアップを目指して現在勤務する仙台ロイヤルパークホテルに転職を決意。仙台で知名度も高いホテルですから、『私でもやっていける?』と最初は不安も感じました。料飲のキャリアもあったため、配属されたのはロビーラウンジ。当時は今と違い『背中を見て学ぶ』という時代で、先輩の動きなどを見ながら、日々業務を学んでいきました。」
「その2年後、宴会セクションに異動。同じホテルとはいえ会場の広さ、備品なども今までとは大きく異なりますから、とにかく毎日学ぶ日々でした。当時の上司は厳しい人で、『資料を読み込んだ上で分からなければ質問を』のタイプ。闇雲に質問して簡単に回答を得るのではなく、まずは自分の頭で考えてみる。この環境は大きな成長に繋がったと感じます。規模の大きい宴会でその上司から指名されてタッグを組むこともあり、当時は責任の大きさも感じていましたが、様々な指導をしてくれる人が身近にいたことは、改めていい環境だったと思います。」
顧客と会話する喜び
「2009年には出産し、産休・育休を経て約1年で復帰。当時のサービス業において、産後も同じように働く女性は今ほど多くはなかったと思いますが、辞めることは一切考えていませんでした。負けず嫌いという性格もあってか、同じラインに立ち続け、平等に仕事をしたいとの想いが強かったのかもしれません。今思えば、『時短勤務をして私の居場所がなくなったらどうしよう』と、心のどこかで〝危機感〞を持っていたようにも思います。育児と仕事の両立はやはり大変でしたが、定期的に宴会を開く企業も多く、顧客に会える喜びは私にとって大きなやりがいでした。『佐竹さんがいるとパーティーが良くなるね』、『今日のこの料理が美味しかったよ』と宴会に関する声はもちろん、『子どもは元気?今何歳になったの?』など、こうした会話は顧客と私、ホテルとの繋がりを感じられる瞬間で、私の原動力でした。」
「ありがとう」を直接伝える
「2019年10月に婚礼部門に副支配人として異動しましたが、プランナーは本当にクリエイティブな仕事だと実感。サービスで現場を盛り上げる仕事とはまた違い、長い時間をかけてそれぞれのカップルに対し様々な提案をすることは、本当に凄いことだと思っています。2023年4月から婚礼支配人となり、メンバーには『相手の立場になって物事を考え、行動することを大切にしてほしい』と伝えています。例えば調理部門が何かイレギュラー対応をしてくれた時。メールでもお礼は言えますが、やはり直接『ありがとうございました』と言うことで、その人との関係性が少しずつ、確実に構築されていく。謝罪の際も同様で、直接伝えることで次のチャンスに繋がり、応援してもらえるはずです。場合によっては私も一緒にお礼を伝えにいくなどして、メンバーと他部署の関係性構築もサポートしています。」
「婚礼文化を継承していくこと、そしてプランナーはなくてはならない存在ということを、改めて強く感じています。当ホテルを含め業界全体の傾向としてプランナーは女性が多いからこそ、性別に関係なく長く働ける環境は、もっと整備していきたい。私自身産後働き続けられたのも、セクションに関係なくサポートしてくれる仲間の存在あってのことでした。だからこそメンバーには、関係性を築いていく重要性を伝えていきたい。『支配人』というポジションは、役職柄一定の責任はもちろんありますが、1人の個人戦ではなく、全員で目標達成を目指すチーム戦との考えを持っています。支えてくれる仲間がいるということを多くの人に伝え、1人でも多くの女性が管理職を目指していける環境になればいいなと思います。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)

