LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

テナントのインスタ発信 フェア予約に繋がる例も【名古屋東急ホテル 宴会支配人 伊奈洋治氏】
川上から結婚式への仕掛け
――施行はいかがですか。
伊奈「年間で約250件と施行数は取れていても、平均人数が30人台になっています。コロナ前からは人数が半分程度の減少。とは言え、プロデュース会社経由の結婚式なども含め、様々な形で回転していることは大切だとも思っています。」
――ホテルとして接点を持つ顧客を、どう結婚式に繋げていくかも大切かと。
伊奈「レストラン客、宿泊客、その他に法人宴会顧客など多様な層との接点を持っているからこそ、川上部分のプロポーズや顔合わせに対してもアプローチできるのはホテルならでは。プロポーズでは、窓口を宴会予約にしているため、問合せ段階で挙式は決まっているかのヒアリングもできます。顔合わせを結婚式に繋げるために、写真をサービスで撮影する、宴会フロアに案内して話のきっかけを作る仕掛けも進めています。」
――歴史も財産かと。
伊奈「当ホテルは開業から38年経過し、【親が結婚式を挙げた】といった理由で選んでくれる人も出てきています。その点では、 “次世代ウエディング”には力を入れています。親向けエステを提供する、また親の結婚式の写真を持ってきてくれれば、プロフィールムービーに取り入れるなど。家族写真などもサービスして、次世代色を強めています。」
――パートナーとの連携も重視しています。
伊奈「パートナーはこれまでホテルで成約した新郎新婦の打合せ係という側面もありましたが、それだけではテナントとして商売は成り立ちません。そこでインスタなどを使い、相互連携を強めています。例えば【メイク診断を実施】といった内容を、ホテル側のプランナーと各テナントが共同で発信。テナントで発信したものから、ホテルのフェア予約に繋がるといったことも出てきます。」
――調理やサービスなどを担当する人材力もまた、ホテルの強みだと考えられます。
伊奈「接客サービス面では、これまでVIPや国際会議などに対応してきたスタッフがいますし、しかも毎日様々な宴会を経験しているわけですから、そのレベル感は自信を持つべきです。調理人に関しては、全国チェーンであることから、グループ内での交流やコンテストも開催しています。首都圏のトレンドも共有できますし、コンテストによりモチベーションも向上します。」
――アトリウムラウンジでの挙式が、注目されています。
伊奈「この場所は普段ティーラウンジに使うほか、宿泊の忙しい時には朝食会場にもなります。営業終了後に、ドレープを張るなど作り込んでいきますが、役職関係なく総動員で1 時間かけて装飾。挙式終了後は通常営業ですから、撤収にも駆り出されます(笑)。ホテルのキラー写真という意味でも、唯一無二の世界感。最近はインバウンド宿泊客も多いですから、挙式時には多くの人が足を止めて祝福しています。こうした華やかなコンテンツを持っていることも大切だと考えます。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)

