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連載5《集客力を高める SNS・フェア攻略法》スクロールを止めさせる感動リールの作り方【ウィーブ 事業運営本部本部長 太田 大資氏】
顧客の心理段階「いわゆる集客ファネル」に合わせてInstagramの機能を使い分ける重要性について、今回はファネルの最も大きな入り口となる「認知フェーズ」を担う、新規顧客獲得に特化したリールの戦略的な活用法について解説します。
多くの式場が、リールを通じてチャペルや披露宴会場の美しい映像を配信しています。しかし残念ながら、その大半は潜在層のユーザーに素通りされてしまっています。リールを流し見しているユーザーのほとんどは、いわば「脳死状態」でSNSを眺めており、時間つぶしや受動的に情報を消費しているに過ぎません。そうした状態の人に、施設の機能や仕様を並べたデジタルパンフレットのような映像を届けても、心は微塵も動きません。検索を待つのではなく、スクロールする指を強制的に止めさせる「強烈なフック」が求められます。
フックの答えはシンプルで、「感情」です。「結婚式ってやっぱりいいね」という情緒的な共感を呼び起こすコンテンツへと、発信の軸を大きく転換することが必要です。具体的には、実際の挙式や披露宴の映像の中から、「感謝の気持ちを大切な人へ伝えるシーン」や「思わず涙があふれる感動の瞬間」を切り取って届けましょう。現代の結婚式は「想いを伝える場」という認識が広く浸透しており、リアルな感情の爆発は、どれほど美しく磨かれた施設映像にも決して生み出せない強力な共感装置として機能します。
さらに、「毎週のようにこんな物語が繰り広げられている」という実績を、感動的な音楽と短いテロップで構成して発信。視聴者はその映像を通じて、結婚式のもたらす感情や感謝、絆の価値を疑似体験し、「自分たちがここで式を挙げたらこうなる」という未来を自然と思い描きます。この体験の積み重ねが、式場を「幸せな物語を実現できる場所」として、ユーザーの潜在意識に深く刻み込まれます。
感動的な映像素材を用意したら、次はそれを確実に集客へと結びつける仕掛けが必要です。まず押さえるべきは、最初の1 〜2 秒。リールにおいて視聴継続率を左右するのは冒頭の一瞬であり、映像の感動をさらに増幅させる情緒的なテロップ、あるいはユーザーの好奇心を刺激する簡潔な問いかけを視覚的に配置することで、次のスクロールを思いとどまらせます。
そしてもう一点、動画の末尾には必ず明確な行動指示(CTA)を盛り込んでください。リールの本来の目的はあくまで認知の拡大と、「このアカウント、なんか面白そう」と思わせてプロフィールへ誘導することにあります。「感動の続きはフィードで!フォローしてね」、「他の実例はプロフィールから」といった一言を添えるだけで、アカウント全体に導線されます。
リールは、フォロワー外の新規ユーザーにもリーチしやすいアルゴリズム特性を持っています。同時にリールとは動画カタログではなく、見込み客を「教育の場」へと滑らかに引き込むための、最強の入り口なのです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1日号)

