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キーマンに聞く

ファンづくりを土台にした紹介からの集客向上目指す【ブラス 代表取締役社長 河合達明氏】
昨年発表のオリコン顧客満足度ハウスウエディングランキングで、総合1位を獲得したブラス(名古屋市中村区)。ファンづくりからのクチコミ、紹介などを通じて集客を高めることを目指してきた。式を終えたカップルはもちろん、いい結婚式を目の前で見たゲスト、ひいてはスタッフの家族に至るまで、代表取締役社長・河合達明氏は全員がファンになってほしいと願っている。いい結婚式を創るうえで重要な“誠実さ”についても、河合氏は確固たる想いを持っている。
2バンケを1バンケに
――昨年の大きな動きとして、念願だった都内1 号店『ブラスブルー東京』を、目白駅前にオープンしました。
河合「これまでは東海エリアと関西を中心に出店しており、関東は千葉県船橋市のみでした。東京に式場を作るというのはかねてからの希望でしたから、この物件に出合えたのはとても“ラッキー”だったと感じています。施設を初めて見に行った時、『ここなら勝負できる』と思えた理由の1 つが広さ。当社が入る以前の運営会社は1 チャペル2 バンケットで運営していましたが、これをブラススタイルの1 チャペル1 バンケットの貸切型ゲストハウスにリノベ。バンケ数を減らしゆとりのある空間にしたことで、全店共通のオープンキッチンも備えることができました。池袋にも近い立地ですので、当初は埼玉県在住のカップルが多くなると想定していましたが、新店効果もあり、様々なエリアからの集客に繋がっています。改めて、東京というマーケットの大きさを実感しています(笑)。」
――今年の夏には千葉県柏市に、『アコールローリエ』をオープンします。また、来年春には埼玉・大宮への出店も発表済み。首都圏の店舗展開が続きます。この2 つはM&Aなどではなく、新規で建物を建てる案件となっているそうですね。
河合「ゲストハウスブームの頃から比較すると、建築費は3倍と言っても過言ではないくらいに高騰。結果として、今までのように5 年で回収という状況ではなくなりました。それでも店舗を建てて出店するのは、成長するために必要なこと。優秀な人材を獲得するうえでも、成長し続けなければならないわけです。投資回収に関しては、当社がこれまで重視してきた、長く会場を維持することで利益を上げていく考えに尽きるかと思います。『ブラスブルー東京』のように事業譲受の案件などは積極的に話を聞いていきたいですし、関東エリアでのドミナント出店を進めていく上で、今後は自社ドレスショップ『ビードレッセ』のオープンも、前向きに検討していきます。」
――ブラスの魅力を伝え、“ファン”になってもらうことにこれまで注力してきました。その関係性をベースに、クチコミ、紹介で集客に繋げることを目指しています。その一環として、ブログでの発信はかねてから続けてきたことの1 つです。
デビューの日を追うブログ
河合「媒体出稿ももちろんですが、これまでずっと続けてきた当社ならではのファンづくりからの紹介は、もっと磨きをかけなければと思っています。会社として展開するブログは複数あって、まずは私自身が結婚式やスタッフのこと、趣味のことなどを綴るブログ。もう1 つ、『ブラスグループ新人プランナーデビューブログ』も展開しています。私が発信を始めようと思った当時はブログの全盛期ということもあって、できる限り毎日更新を目標に、書けるだけ書いてみようとスタートしました。そのタイミングはちょうど新卒採用をスタートした頃で、ブログの話題の1 つとして、私自身が現場に入ってプランナーデビューの日を書いてみようと。当時はそもそも新卒採用数は10人ほどで、会場数も今のような規模ではありませんでしたから、全員の初施行を私が現場で直接見て、一眼レフで写真を撮り、ブログに書きました。当時は私自身も司会者として現場に立つことは今以上に多く、始めたものを途中でやめるわけにはいきませんから(笑)、笑いあり、涙ありの様子を紹介するブログを全員分書き続けてきました。とはいえ規模が大きくなるにつれデビューの日程が重なることも増えてきたため、現在は各店舗の支配人にバトンを渡し、支配人目線で全員のデビューを紹介しています。ちなみに現在も本社で活躍中の広報スタッフの初施行は、私がブログに書きました。そのスタッフの話では、ご家族がブログの画面を印刷し、実家に飾ってくれているそうです。我が子が社会人として羽ばたいていく様子は、親にとっては嬉しいもの。ブログを通じて家族の皆さんにもブラスの素晴らしさを知ってもらい、仮に知人のお子さんが結婚することがあれば、当社の魅力を伝え『ブラスっていい結婚式を創る素敵な会社だよ』と伝えてほしい。そうしたファンづくりの想いも込めて、書き続けてきたものになります。一人ひとりの初施行を見守りたいと私自身当たり前のように始めたことではあったのですが、支配人も含め継続的に発信してきたことで、いい文化になったと改めて感じています。」
――運営する店舗ごとにも、ブログのアカウントを所有。各式場の担当プランナーは“広報部員”として、自身のプロデュースしたいい結婚式を、1 件ずつアップしているそうですね。
河合「Webへの掲載許可が取れていない施行を除いて、全店舗全ての結婚式をブログで紹介。新規から当日までの一貫制になるので、掲載NGになるケースはほぼないというのも特徴です。これに関しても、ファンづくりの一環の位置付け。ブログに書くことで、式後のカップルはもちろん家族なども読んでくれますから、あわせて、人に読んでもらえる文章を書けるようになることも目的です。施行後の結婚式を改めてアウトプットすることで、プランナーにとっては打合せ期間から式当日を振り返る機会になります。全ての結婚式に新しい気付きがあるのは当然ですが、日々忙しいと目の前の業務に集中してしまいます。ブログを通じて発信する業務を設けることで、頭の中を整理する棚卸しの機会にもなっています。店舗ブログはプランナーだけでなく、平日は厨房スタッフが担当することも。自分の作る料理のことでもいいですし、プライベートな話でもいいから書いてみようと。ブログを通じて発信し続ける、人に読んでもらえる文章力を身に付けるということが大事という考えです。」
家族を招待するディナー
――デビューブログを楽しみに待つ親も多いとのことですが、家族がブラスで働くことを応援してくれるのは、スタッフにとって大きな励みです。
河合「年に1 回、各店舗で働くスタッフの家族を配属先に招待し、無料で全員分のディナーを提供する『ファミリーディナー』を実施し続けています。親はもちろん、きょうだい、パートナー、子どもなど誰でも参加可能としていて、『○○家御一行』のように、大所帯で来てくれるケースも多々見られますね(笑)。地元を離れて働くスタッフも多いので、おじいちゃん・おばあちゃんが孫の顔を見にはるばる来てくれることもあります。食事代は一切取っていませんが、『参加人数が何十人とどれだけ増えても、絶対に実施するように』と私から各式場に伝えています。遠方からの参加なら、この企画をキッカケに旅行気分を味わってもらえれば、それもいい思い出になりますから。厨房スタッフにとっては自分の作った料理を家族に振る舞えますし、家族に自らサービスして、そのまま一緒に食事を楽しむ時間にできます。スタッフの家族にもブラスのファンになってもらいたいですし、この距離間だからこそ、『友人・知人が結婚するなら、ぜひブラスをよろしくね!』と、伝えらえるようになるわけです。家族に対するファンづくりの取り組みとしては、『ファミリー通信』という冊子も作成。郵送でそれぞれの自宅に配布しています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1日・11日号)
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