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連載9《ブライダルのDX成功事例》持ち込まれやすいペーパーアイテム 成約直後からの案内で“囲い込み”を【TAIAN 代表取締役 村田磨理子氏】

連載9《ブライダルのDX成功事例》持ち込まれやすいペーパーアイテム 成約直後からの案内で“囲い込み”を【TAIAN 代表取締役 村田磨理子氏】

みなさんこんにちは。TAIANの村田です。今号の連載は、実際に利用するカップルも増加傾向にある『Web招待状』をメイントピックに、どのような業務効率化・売上アップに繋げられるのかを、改めて考えていきたいと思います。

Web招待状が登場しはじめたのは、2010年代の半ば頃だったかと思いますが、コロナを機に一気に台頭してきた印象です。コロナ禍では式の日程を変更せざるを得ないケースもあり、紙の招待状を刷ってしまった以上、料金が発生するのは当然のこと。Web招待状であれば印刷代がかからず、日程変更する際にも使いやすいという点で、多くのカップルから支持を得た流れでした。もっとも、オンライン飲み会をはじめとした『オンライン○○』という言葉もコロナを機に一気に浸透。Web招待状もそうした意味で、カップルの中でも認知と利用が広まってきていると感じます。

当社の展開するWeb招待状・席次表『Concept Marry』は、4 月時点で約200のブライダル事業者と提携を結ぶほか、カップルからの直接利用もあります。「ペーパーアイテム関連は特に持ち込みが増えている」という式場・ホテルの声もあるかと思いますが、実際に『Concept Marry』を導入する施設からは、「持ち込み防止に繋がった」という意見も多く聞かれています。

結婚式の予約は、半年先や1 年後など、実際の利用日まで一定のタイムラグがあるのが特徴。オペレーションにもよるかと思いますが、仮に1 年後の日取りで予約した場合、打合せはすぐに始まるわけではなく、本番4 ヵ月前頃からスタートするケースが多くなっています。成約後に一定の空白期間が生じる結果として、新郎新婦はInstagramなどで演出やアイテムに関する情報をチェック。BtoC向けのWeb招待状も増えていますので、「こんなものがあるんだ!招待状はこれを持ち込もう!」となってしまうわけです。

持ち込みを防ぐためにも重要なのは、成約直後からカップルをしっかりと“囲い込む”こと。当社の場合、プランナー向けにWeb招待状の案内の仕方をレクチャーし、接客時にお試し用アカウントを作成してもらうなど、個社別の業務フローに合わせた仕組みを提案。成約後の“不必要”な情報収集を防ぐようにしています。素敵な結婚式にするために色々調べることが悪いわけではもちろんありませんが、カップルの中には「これだけ情報が溢れていて、何がいいのかよく分からない!」という人たちもいるからこそ、式場を通じた提携商品としてWeb招待状を提案することで、安心感を与えられるはずです。当社の商材もそうですが、席次表や顧客管理システムとも連携ができるような仕組みになっていれば、プランナーの工数削減に繋げることも可能になります。もっとも、紙にしろWebにしろ、招待状を持ち込むとなれば式場としての売上は減少。ペーパーアイテムで確実にマネタイズしていく意味でも、いい商品をしっかりと取り揃え、持ち込みを防いでいくことが重要と感じます。

以前「成人式の同窓会にWeb招待状を使えるか」という相談を受けたこともあり、デジタルネイティブ世代が今後の新郎新婦になることを考えると、Web招待状はさらに台頭してくると思います。また、式場にとってはこれまで取りこぼしていたゲスト情報をデータで管理できる可能性もあり、列席者の中には今後結婚を控えているという、未来の顧客になる潜在層が含まれているかもしれません。この層にしっかりアプローチし1 組でも獲得できれば、これは大きな成果でしょう。そうした意味でも、Web招待状の可能性は大きいと感じています。

 

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1日号)