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キーマンに聞く

eスポーツ大会主催で会場PR【アンジェ・21 代表取締役 野村広子氏】

eスポーツ大会主催で会場PR【アンジェ・21 代表取締役 野村広子氏】

 「4 月から8 月まで予定していた50組の施行が、全て延期となっています。挙式だけを予定通り実施して披露宴を来年に実施するという2 段階を希望する新郎新婦もいますし、中には写真のみして結婚式はキャンセルするという人もいました。延期する日程については、秋施行が埋まっていたことから、9 月まで、もしくは12月でと対応していったものの、年内はまだ不安ということで、来年にまでずれ込んでしまっています。当施設の場合、招待客の中に東京・大阪・京都など県外の人が含まれているケースも多く、移動制限の面から不安も大きい。また職業が医療系の新郎新婦は、その分延期に関しても慎重で来年以降になってしまいます。」

「希望としては、9 月からの結婚式を通常通り実施できればと考えていますが、実際に不安が解消されていないためなかなか予測ができないわけです。何より、招待状の打合せが進んでいない状況。9 月施行であれば、ギリギリでも7 月には発送したい。実際はこの作業がストップしているため、6 月いっぱいで収束に向かわなければ、9 月の延期も現実的になってくるかと。最悪のケースとして、1 年間は結婚式ができないことも想定しています。感染の不安感が顧客に埋め込まれていることで、人が集まる結婚式をやらないという選択が増える可能性もあるでしょうから。秋の施行についても、キャンセルや延期対応の相談が少しずつ舞い込んでいます。この時期の相談は、感染予防よりも、自粛の影響で収入減になった、リストラの対象になり金銭面で不安という考えが強くなっている印象です。」

 

「会場としてできるのは、感染拡大への不安をいかに解消していくか。そこで200万円をかけて、ミラクルチタン光触媒のコーティング施工をしました。コロナウイルスへの効果は実証されていませんが、SARSやノロなどのウイルス、花粉、ダニなどを除菌できるというものです。施設内のドアノブ、披露宴会場の壁、打合せテーブル、トイレを施工し、衛生対策をキチンと進めている会場であることをSNSでも発信しています。」

 

「経営面に関しては、半年間耐えられるだけの資金を確保したほか、1 年という最悪のシナリオの場合でも対応できる額の調達の目途が立っています。現在スタッフは週休2 日のほかに、2 日間を休業としており、今後は持続化給付金、雇用調整助成金の手続きも進めていきます。」

 

「新しい生活様式に示された、人との距離、対面は避けるなどの食事スタイルでの対応は、結婚式を実施していく上で現実的ではない。当会場ではこれまでもガーデンウエディングを実施していましたが、それを積極的にPRするほか、披露宴とガーデンを併用することで扉をオープンにするなどの対策を考えています。また、4 月から結婚相談所をスタートしました。今回改めて感じたのが、展開している結婚式、エステ、レストランといったサービス業は、何かあった時のダメージが大きいということ。経営的にリスク分散し安定化するためにも、会費収入のストックビジネスである結婚相談所は魅力的。こうした事態でも結婚したい人がいなくなることはありませんから。現在はまだ会員も2 名ですが、1 年後・2 年後の収益の柱になるよう婚活には注力していきます。」

 

「5 月には、オンラインゲーム好きを集めた、eスポーツの大会を主催する予定です。島根在住であること、SNSで会場を発信してくれるなどを参加条件にして、アンジェグレースガーデン杯として開催します。当社のスタッフが出雲市にあるチームに所属しており、優勝者に1 万円の賞金を出すだけで多くの人が集まると提案され、これは面白いのではと。オンラインゲームであれば何ら問題もありませんし、これまでリーチできなかった層に会場をPRすることにより、後々の集客に繋がる可能性も出てきます。以前、一人3000円で100名規模の成人式の謝恩会を受けましたが、その時に参加した人が後になって結婚式を申し込んだというケースもありました。もともと情報誌での集客をしていないため、逆に今だからできることを実施し話題を集めていこうと。第1 回はサッカーゲームを予定しており、決勝戦をYouTube配信することで、会場の公式アカウントも活性化するでしょう。5 月から7月まで3 回大会を開催し、コロナが落ち着くだろう8 月には会場を使用して参加者が集まっての大会の開催も予定しています。会場には電飾もあり、3 面マッピングでリアルタイムにゲーム画面を映し出せることから、迫力のある大会になるでしょう。こんな時期だからこそ、会場の有効活用と共に、新しい人たちへのPR効果も含めて楽しみな企画です。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1-21日号)