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錫婚式で会場と連携開始【能作 専務取締役 能作千春氏】

錫婚式で会場と連携開始【能作 専務取締役 能作千春氏】

 錫製品のメーカーで、結婚10周年を祝う錫婚式を本社で展開している能作(富山県高岡市)。昨年11月には北海道の創和プロジェクトと連携し、全国の結婚式場における錫婚式のプロデュースを開始した。セレモニーの実施者は、ほぼ全てが子ども連れ。両親の誓いを見た子供たちが、20年後、30年後に自らの結婚式も大切に想うキッカケとなれば、まさに未来に繋ぐ大切な儀式ともいえる。専務取締役の能作千春氏に、プロデュースの内容などを聞いた。

集客は能作と会場が協力

――創和プロジェクトとの連携により、錫婚式の北海道での展開をスタートしました。

能作「昨年の11月から、北海道の4 会場で開始しました。結婚10周年を祝う錫婚の文化は、本社の高岡だけで広げていっても一日に一組と数に限界があります。また富山まで来られない人もいて、それこそ北海道や関西からも実施できないかという問合せがありました。そこでブライダル企業と連携することにより、全国的な展開を進めていくことを決定しました。一番初めの施行は、1 月に実施され、式場側でも改めて良い儀式であると認識してくれたようで嬉しいですね。」

――式場としても、生涯顧客化に繋がる取り組みであり、実施のメリットも大きいと思えます。

能作「結婚式場の場合、10年前に式を実施したユーザーのリストを持っています。また、北海道には当社の店舗も展開していることで、両者で協力しながらアプローチすることができます。お互いにリストを保有していることで、集客面のコスト負担が押さえられるのは大きいかと。結果、リリース後2 週間で18件の問合せとなりました。また本社では年間30件の錫婚式を実施していますが、10年目ということでほとんどが子ども連れのファミリーです。幼稚園、小学生年代の子供たちは、20年後に結婚式をする世代となります。小さい頃に両親のセレモニーを目の当たりにすれば、誓いの大切さを感じ、結婚式を実施しようという動機付けになってくれるものと考えます。その点では、会場にとっても未来への投資に繋がるはず。満足度も高いため離婚率を抑える効果もあるでしょうから、結婚式場の新たな役割を浮かび上がらせる儀式となります。錫婚式は夜の開催で問題なく、稼働率アップにも繋がります。」

――内容について、能作と共に作り上げていくのですか。

能作「10年分の想いを込めた10フラワーの儀から、誓いの刻印までの流れは、当社で実施してきたスタイルと同じものを提供してもらっています。会場に対しては、実施までにレクチャーなどを行うほか、集客面でも協力。北海道から本社に問合せがあれば、富山とどちらがいいですかと確認し、提携先があることを紹介しています。また錫婚式は、ファミリーでの体験ワークショップも重要な要素。富山は併設する工場での職人体験ですが、北海道ではそれも出来ないため、オリジナルのワークショップの内容を考案しました。家族の木をモチーフに、オブジェの葉に刻印して家族のイニシャルやセレモニーの日付などを入れてを飾りつけるもので、折り曲げたり切れる錫の特性を活かしています。儀式で使う誓いの刻印の錫板やこのオブジェも、当社で製造し会場に対して販売しています。本社工場では記念の錫商品を購入できるわけですが会場ではショップ併設などは難しいため、北海道では記念品としてパンを入れる錫の籠を、セレモニー実施者にプレゼントしています。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月11日号)