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連載9《集客力を高める SNS・フェア攻略法》予約への最後の扉を開く「ワン・ページ設計」【ウィーブ 事業運営本部本部長 太田 大資氏】
Instagramで感動的なリールを投稿し、プロフィールを整え、「今すぐ来てください」と伝えるオファーまで用意できた。にもかかわらず、フェアの予約数が思うように伸びない。そうした場面で、多くの式場が見落としている「最後の一手」があります。それが、プロフィールのリンク先、すなわちLP(ランディングページ)の設計です。
多くの式場が、プロフィールのURLに式場の公式ホームページを設定しています。ところが、リールで感動し「今すぐ予約したい」と思って画面をタップした花嫁が目にするのは、施設概要、アクセス情報、料金プラン、フェア情報、採用情報等、あらゆる情報の詰め込まれた総合サイト。「どこから予約すればいいのか」と迷ううちに、せっかく生まれた「行きたい」気持ちは冷めてしまいます。
Instagramからリールを見てプロフィールに訪れるユーザーは、情報収集をしに来ているのではありません。その瞬間、予約という行動にもっとも近い状態にあるのです。その大切な一歩を、情報量の多さが阻んでしまっているとしたら、これほどもったいないことはありません。
この「迷子」を防ぐために欠かせないのは、「ワン・メッセージ、ワン・アクション」の原則です。LPに載せる内容はただ一つ、ブライダルフェアの概要と予約ボタンだけ。ヘッダーには実際の挙式シーンの感動的な写真を配置し、「強引な営業は一切ありません」という安心保証を一言添え、予約フォームまでの導線を一本にまっすぐ整える。他のページへのリンクも、余計な説明文も入れません。「次に何をすればいいか」が、開いた瞬間に分かる設計にすることが最大の目標です。
なぜここまでシンプルにするのか。人は選択肢が増えるほど何も選ばなくなる、という心理的な特性があります。「せっかくだから詳しい情報も見てもらおう」と思ってコンテンツを増やすことは、むしろ予約という行動を先送りにさせてしまいます。
このページを整えたら、次は数字で成果を確認する習慣です。Instagramのインサイトで「プロフィールへのアクセス数」を確認し、LPのアクセス解析ツールで「訪問数」と「予約完了数」を並べると、どこで離脱が起きているのか一目瞭然です。アクセスは多いのに予約の少ない場合はLP設計に改善の余地があります。そもそもLPへの流入が少ない場合は、プロフィールやオファーを見直すサインです。こうして数字を継続的に見ることで、感覚ではなくデータに基づいた改善が可能になります。
集客の仕組みは、リール・フィード投稿・安心保証プロフィール・無形オファー・LP。この五つが一本の導線としてつながって初めて機能します。どれか一つが欠けると、せっかくの努力も途中で止まってしまいます。最後の扉を正しく設計することで、予約という形で結実します。「プロフィールを開いた瞬間から、予約完了まで迷わせない」。その一点を徹底することが、SNS集客の集大成です。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月1日号)

