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連載22《3分で分かる!ブライダルのDX成功事例》人手不足時代に生産性をアップするポイントは人がやるべき『コア業務』の見極めと環境づくり【TAIAN 取締役 COO 米倉元気氏】

連載22《3分で分かる!ブライダルのDX成功事例》人手不足時代に生産性をアップするポイントは人がやるべき『コア業務』の見極めと環境づくり【TAIAN 取締役 COO 米倉元気氏】

婚礼業界でも多く聞かれる、「人材が慢性的に足りない」という声。先日、All in One婚礼システム『Oiwaii(オイワイー)』を展開する当社が、外国人採用を支援するある企業と一緒に、人手不足の時代に業務オペレーションをどう改革するのかという内容で、オンラインセミナーを開催しました。今号は労働人口減少という社会的な課題を背景に、働き方について改めて考えたいと思います。
シンプルな話ですが、人手不足を解消するには①雇用数を増やす、②生産性を上げる、の2 つが挙げられます。①の中には外国人材採用のほか、女性、シニア世代の活躍も期待できる点かと思いますが、ブライダルを含むサービス産業における採用課題などの現状を鑑みると、いかに②の生産性向上に本気で取り組むかが求められていると感じます。
そのポイントの1 つが、属人的な業務をいかに減らせるか。例えば、何か作業を進めていく中でミスが生じてしまったとしましょう。それ以降は同じミスを起こさないようにするため、チェック作業を1 つ増やし、それをルール化する流れも多かったように思います。クオリティ担保の意味で重要なことではあるものの、これでは生産性と逆方向なのも事実。あわせて、サービス産業で働く多くの人たちは、そのチェック行為を自身でやることを“美徳”とする傾向もあると感じています。これでは結局、少ない人数の中で業務量も増えてしまうというわけです。
本当に見直すべきは、「この作業は本当に自分がやるべき仕事なのか」ということ。ミスを防ぐ確認作業を別のスタッフに任せることも1 つですが、そのスタッフすらもいないという状況の企業も多いからこそ、システムに任せられるものはどんどん任せていくべきでしょう。
婚礼システムの会社として感じるのは、生産性を上げる取り組みは、喫緊で着手すべきということ。他社システムと当社システムを比較した際に、「B社のシステムにはこの機能があるので、『Oiwaii』にも入れられないか」という声をもらうこともあります。なかには、「私たちの業務に合わせて、こういうシステムを作ってほしい」と要望を受けるケースも。しかしながら、本質的な目的は業務を軽減することです。第一に、「そもそもこの業務は本当に必要なのか」を考えるのが重要であり、シンプルに設計されたシステムを基準とし、業務を合わせていくことこそ求められていると感じます。最初はシステムにやりにくさを感じたとしても、2 ~ 3 ヵ月もすれば人間は慣れてくるというのも事実です。
では①の採用数を上げる施策についてはどうでしょうか。ウエディングでキャリアを積んだのち、他業界に転職するケースも多々みられますが、他業界からブライダルに転職する逆パターンの少なさも課題と感じます。ウエディング=憧れの仕事というのはもちろんですが、それ以上に婚礼業界に入ればどんなスキルが身に付くのか、今こそ改めて考え直す時だと感じます。そのためにも、システム化や業務効率化は極めて重要。誰でもできるような確認作業が増えれば増えるほど、自身のスキルを伸ばすコア業務は圧迫されてしまいます。
例えばコア業務に集中できる別業界の企業で働くAさんと、確認作業などの多いブライダル企業に勤務するBさんとの3 年間のキャリアを比べた時、同じ3 年間と言えど、それぞれのスキルの濃度に大きな差が生じてしまうのは言うまでもありません。こうした課題もあるからこそ、集客アップなどと同様に、業務効率化に着手していくことも重要といえるでしょう。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月1日号)