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連載17〔Web集客入門〕地方会場の効率的な集客アップ【ミッテ 専務取締役 ブライダル事業部部長 大前友美氏】
当社が集客コンサルティングを担当している会場の年間集客数の規模は、年間200件~1000件以上で、会場バリエーション、地域も様々。最近は、年間200~400件相当の地方会場からの相談が増えています。
地方会場の場合、人口が少ないため検討カップルのパイが限られています。コロナ前から、ユーザーの取り合いになっている状況でした。またWEB集客(公式サイト、クチコミサイト)への取り組みが都心部に比べてまだまだスロー傾向であり、これまでもゼクシィ一本で集客し続けてきた会場が多く、それ以外の集客方法が分からないといった声もよく聞かれます。
もともとの少子化、実施率の低下という2点にプラスアルファで、昨年からのコロナ禍というトリプルパンチに見舞われています。以前から減少傾向に悩んでいましたが、コロナになって半分にまで落ち込んでしまい、財務的にギリギリの会場も出てきました。そうなるとさらに深刻で、広告宣伝費を縮小しなければならず、宣材撮影やホームページの改修も見送る。当然ゼクシィへの出稿も抑えることで、大手会場とのプロモーション量に大きな差が生じて、さらに集客が悪化するという負のスパイラルが生じています。
一方、地方エリアのポジティブな要素としては人口も少なく、高齢者の割合も高いことから、ワクチン接種の進みが早い地域もあります。安心感から来館が回復し、中には80%以上戻っている地域もあります。
では限られた予算、限られたパイの中で、いかに効果的に集客を回復・UPさせていくか。ここでは2 パターンの実例を紹介します。右下の表は、地方2会場における1年間の取り組みを表しています。ポイントはゼクシィネット、クチコミサイト、公式サイト。
ゼクシィネットについては、本紙のへの出稿を少なくしている分、来館特典などをバージョンアップ。プラン・フェアを見直すことで、来館数を担保していくと共に、予約率をあげていくことにも重視しました。
クチコミサイトは、地方では会場の絶対数、クチコミの有料掲載が少ないために、都市部と比較しても上がりやすい傾向にあります。もともと投稿の件数が少ないこともあり、いい投稿を集めれば平均点も上がっていく。都道府県内で、5位以内が目安となります。2つの会場の違いが、公式サイトです。A会場は予算面もあってサイトのリニューアルはできなかったため、HP限定特典の強化。プラン・フェアの作り直しで対応。B会場に関しては、A会場と同様な施策と共に、サイトリニューアルも実施しました。
結果が、【1年後の効果】の部分です。A会場はそれまでHP予約が月に1件だったのが、1年後には4件に増えました。つまり予算をかけてリニューアルをしなくても、一定の効果は出ています。公式サイトで集客することを目標に設定することで、出来る範囲で取り組めることはあるわけです。
一方B会場は、サイトリニューアルを実施したことでHPからの予約が伸びやすくなります。それ以前は全体の10%の予約だったのが、1年後には30%にまで増加しました。これにより来館数はコロナ前と比較しても、A会場が同等にまで回復、B会場は10%アップしています。また、広告宣伝費に関してはそれぞれ25%、15%の削減。これはゼクシィ出稿を削減した結果でもありますが、その分をWEB媒体でカバーしたことが明らかです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月1日号)

