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キーマンに聞く

連載12(後編)《T&G岩瀬賢治社長のブライダル経営者サロン》夫婦の理念を明確化(ゲスト:サムシングフォー 代表取締役 岸本裕子氏)

連載12(後編)《T&G岩瀬賢治社長のブライダル経営者サロン》夫婦の理念を明確化(ゲスト:サムシングフォー 代表取締役 岸本裕子氏)

 サムシングフォー(岡山県倉敷市)の岸本裕子社長を迎えてのブライダル経営者サロン後編は、同社が始めた理念式について。価値観が多様化し夫婦のスタイルが様々な時代であるからこそ、結婚式時にお互いの想いをすり合わせしていく。プランナーが介在することで、理念として明文化し、それを結婚式の誓いやスタイルに反映させている。T&Gにおいても、同様な取り組みを重視しており、それが結婚式場・プランナーの価値でもある。結婚式をした2人が、長く幸せでいて欲しいという想いとそのための仕組みを語り合った。

スタート時点で価値観共有

――昨年には、理念式という新たな提案を始めました。

岸本「夫婦の理念というものを、プランナーと一緒に作りましょうというプログラムです。4 、5 年ほど前から考えていたのが、結婚式をした夫婦に周年のお祝いのハガキを送ると、別れたので送らないで下さいということが増えていました。せっかく結婚式をしたのに、本当に残念なこと。考え方が多様化して夫婦の形も様々になっている状況で、2 人でどう生きていけばいいのかという指針を立てにくい世の中になっています。それならば結婚式の時点で、自分はどうあるべきなのか、何が幸せと感じるのかを見つめ直し、お互いで知っておくべきではないか。結婚時には2 人とも、相手が幸せにしてくれるはずと思っていて、表向きは幸せにします、なりますと言います。では何が幸せで、相手のためにどうしていけばいいのかは、実はお互いに理解していないことも多いわけです。これから夫婦として生きていくための指針を、きちんと持った上でスタートして欲しいという想いから始めました。」

――お互いの価値観のすり合わせのようなものですね。

岸本「そもそも、価値観のすれ違いで離婚をする人が多いですから。だからこそ価値観を理解し合っておくことが大切。結婚式場として、そういう場所になれたらいいなと思っています。プランナーは立場的にも、新郎新婦の話や悩みを聞いたりしますので、幸せになる自信と共にまだ不安もある2 人に対して、夫婦になっていく上での色々な話をしていく。そうすると結婚式自体も、誰かの真似ではなく、こういう夫婦になっていきたいという2 人の価値観を表現するものになります。結婚式のアプローチの仕方を、変えていった形ですね。まずはお互いの人生を棚卸し、2 人にとって大切なもの、幸せと思うことは何かを考えていく。仮に意見がすれ違った時に、どういう風に修復したらいいだろうかなど、話をするだけではなくきちんと明文化し、それに基づいた結婚式を作り上げていきます。実際に進めてみると、価値観を話し合う時間を全くとっていなかった新郎新婦がほとんどだということも分かりました。」

岩瀬「それをスムーズに導くために、スターターキットも作ったわけですね。」

岸本「今までの人生を振り返りながらメモをする、ゲームのように相手に質問を投げかけるカードも作りました。自分たちの未来をきちんと描いていくために、楽しく取り組んでもらいたいと。現在は打合せの最初の時点で、プランナーと一緒に理念の話をする時間も設けています。例えば挙式においても、イエス・キリストに愛を誓うといったぼんやりしたものではなく、自分たちはこういう夫婦としてこんな幸せな人生を生きていきますという明確な理念に対して誓いましょうと。結婚式のプログラムとして落とし込むのが、理念式という考え方です。」

岩瀬「当社でもアプローチの仕方は違いますが、THE VOWSという夫婦の誓いにフォーカスした商品を開発しました。結婚式準備中からそれぞれの想いを記していくバウノートを、挙式や披露宴中のセレモニーで活用しており、意味は同じですね。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)