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キーマンに聞く

第2回〔料理の魅せ方〕コース全体ではなくこだわりの一品をクローズアップ【ADLIVE 代表取締役 松木順水氏】
これまでの料理撮影を考えると、同じような背景、ビジュアルで1 万円、1 万2000円、1 万5000円のものを並べているイメージが一般的です。料金によって何がどう違うのかを比較する上では大切ですが、一体この料理で何を伝えて、どういう楽しみがあるのか。それだけでは分かりにくいと言えます。考えるべきは、一皿にどういう想いを込めているのかを、コース全体ではなくスペシャリティの料理の写真で表現すること。一品で会場の想いやこだわりを強調したほうが、カップルには刺さるでしょう。また一品のこだわりを見せられれば、それがコース全体へのこだわりを連想させます。
最近撮影で薦めているのが、全てを一枚に収めるのではなく、推したい料理を何品か集めた【中集合】の写真です。全ての料理を一枚に撮影しても一品一品が分かりにくい。それならば、こだわりを表わしている料理を数品集めたものの方が、全体像を際立たせることができます。
また、四季折々という言葉もありますが、仮に春のタケノコであれば、どこにどう使われているのかをビジュアルで見せる。パンフレットで難しい場合には、SNSなどでキチンと伝えていくことが大切です。
シーズナルな写真は、料理はもちろんですが背景の変更も重要。下に敷くものを変えるなど。また四季を表現するためには、ライティング一つで大きく変化します。夏であれば、日差しの強さを表すために、ライティングを工夫し、またガラスを通じた光も使います。葉を使って、木漏れ日を表現するなどのテクニックも。器のセレクト、周りに添える花も大切。写真一枚にこだわることで、分かりにくい料理写真に季節感を感じさせることが可能です。
料理写真へのこだわりは、スタッフの意識を変えることもできます。こだわりが表現されていれば、こういうことを伝えていかなければいけないと語れるようになります。そうなれば、接客ツールとしても使いやすいものになっていく。今後は単なる価格と内容を説明するだけのパンフレットではなく、想いを伝える写真とは何かを考えていく。全ての料理を語ることは難しいからこそ、こだわりの一品をクローズアップさせていくことが重要です。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)

