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連載12〔今こそ!!ホテルウエディング〕何故結婚式をやるのかを深掘りしていく【ADLIVE 代表取締役 松木順水氏】

連載12〔今こそ!!ホテルウエディング〕何故結婚式をやるのかを深掘りしていく【ADLIVE 代表取締役 松木順水氏】

ブランディングには、コアの部分が大切です。ホテルはすでに建物も出来上がっていることが一般的であるため、ブランディングはどうしても後付けになりがちです。そもそも何故このホテルはあるのか、創業者はどんな思いを持って建てたのかなど、社会的意義も含めて一つひとつ深掘りしていきます。

ホテルウエディングのブランディングも同様で、結婚式を実施する意味はホテルによって異なります。なぜブライダルをするのか、社会に対してどういうメッセージを発信していくのか。仮に大聖堂のチャペルを持っていれば、その意味も深掘りしながら考えていきます。

このコアの部分が明確化され働いているスタッフにも共感されれば、自ずとブランドは浸透していきます。社内に浸透したブランドは、社外に対して何か仕掛ける必要もなく、統一した理念を持って働くスタッフたちのサービスを通じて、結果として社外にも広がっていきます。

例えば広告を制作する際にも、その想いはブレることなく、自然にブランド発信となっていきます。よくあるのは、施策を打とうとするときに、どうやるのかという手法ばかりを考えてしまうこと。ブランディングの本質としては、何故やるのかこそ大切で、それが自社の理念に合致しているかどうかです。

現在、地方のホテルでコアの部分を、プランナーと一緒に考え作っていくプロジェクトを進めています。いわばブランドメッセージを決めていく取り組み。撮影スタイルはオリジナリティ、アットホームの2 つと決めていますが、そもそも自社ならではのオリジナルとは何なのか。まずは私たちの結婚式はこうだよねということを決めることで、撮影に繋げていきます。

その際にはテーマカラーも決め、ウエディングで使える色の種類を8 種類に絞り込んでいます。色選びの際にも、何故この色なのか。例えば無数にあるグリーンの中から2色を選びましたが、1 つは庭に生えているシンボルツリーに近い色です。色の持つ意味はこうだということを、プランナーもしっかり語れるようにしています。

選んだ色は広告制作だけでなく、会場コーディネート、装飾用の花の色味にも落とし込んでいきます。各種チラシも含めて、表現上その会場の色を打ち出していく。社外に対して打ち出す表現のブレを無くし、意味合いを持たせることが大切で、色だけでなく使えるフォントなども決めていくべきでしょう。

外資系ホテルの場合、FCであるためこうしたルールが明確に決まっています。一方、特に地方のホテルではそうした決まりもなく、例えば高級系を売りにしているのに、エントランスにはポップなBGMが流れているなど、ブランディングが破綻してしまっているケースもよく見受けられます。理想はホテル全体での統一感ですが、それも大変である以上、実はブライダルから着手していくのも1 つの考え方です。

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月11日号)