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キーマンに聞く

連載12《自社運営施設では成約率60% 中小会場の成約率UP》大手に対し王道の結婚式では勝負しない【KAKEHASHI 代表取締役 寺田英史氏】
前回は、新規接客に臨むプランナーの武器として、他にはない価値を作る必要性を解説しました。当社の運営する静岡の会場では、その価値を【一日一組完全貸し切り】としています。静岡は大手の会場もひしめき、これから新店が進出してくる状況で、いかに独自性を高めていくかはますます重要になっています。そこでさらに価値を高めるため、自会場にしか出来ない商品、サービスを次々に造成しています。
その一つは、普遍的な価値ともいえる、森に囲まれたロケーションを活かしたお仕度後の一時間のフォトタイム。森の中にあるフォトスポットで、存分に撮影を行います。またウェルカムパーティーも、自会場にしかできないサービス。
通常は挙式後に実施するのに対し、ゲストの来館を新郎新婦が出迎え、すぐにドリンク・フードを提供するウェルカムパーティーのスタート。これも【一日一組完全貸し切り】のため、時間的に余裕があるからこそ可能なオペレーションです。通常は挙式後に実施するという流れに対し、アットホーム、カジュアルを望む新郎新婦から評価を得ています。ポイントは、二人はタキシードとドレス姿でなくてもいい点。Tシャツ、ジーパンで出迎える人もいれば、披露宴用のカラードレスをピンクかブラックかで悩んでいた場合に、このパーティーの30分のためにもう1 着をオーダーするケースもあります。
料理についても完全フルオーダーを実現し、全ての新郎新婦とシェフが打合せしてイチからメニューを作っていきます。これも一日一組だからこそできるわけです。また、バンケットから一体化しているガーデンを活用して、バーベキューパーティー、ラーメン屋台の設置、現在はキッチンカーとの提携も進めています。おもてなし演出のバリエーションを増やすことで他社と差別化しています。
その他には、会場で所有しているオープンカーに乗ってガーデンから新郎新婦が登場してフラワーシャワーを実施。森の中で音の苦情もないため、DJを呼んで野外フェスウエディングを行うなど。こうした取り組みはゼクシィnetのフォトギャラリーで紹介するほか、インスタで『新しすぎる演出』シリーズとして投稿しています。
大手の競合に対し、中小会場の勝負の分かれ目は、いかにまともな結婚式で戦わないか。いわば結婚式の王道ではなく、邪道を作っていくことで、同じ土俵に上がらなくてすみます。その点、自会場は遊び場という意識で、こうした様々な演出のアイデアを作っています。会場内には専用のサロンもないため、バンケットの中で打合せをしていますが、プランナーと新郎新婦は目の前にある会場の造りやガーデンを見ながら、こんなことをしたら面白いのではと距離感近く様々な演出を話し合っています。そのアイデアのラインナップが広がっていけば、オリジナリティに繋がっていきます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月1日号)

