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毎月連載:第4回:《集客UPの方程式》ゼクシィの価格改定で加速する出稿量の二極化①【ベック(ミッテ) 取締役 大前友美氏】

毎月連載:第4回:《集客UPの方程式》ゼクシィの価格改定で加速する出稿量の二極化①【ベック(ミッテ) 取締役 大前友美氏】

今回の連載は、2 月からのゼクシィの価格改定以降に起こったことの経過のおさらいと現状の傾向、さらにそこから導き出した2025の年始商戦に向けた注意事項について、2 号にわたり考察したいと思います。
最近ゼクシィの集客力が、全体的に厳しくなっている状況で、そうなると自社集客にも大きな影響をもたらします。と言うのも、HP集客のうまくいっている会場であっても、潜在的認知はゼクシィが支えていると考えられます。そのため、ゼクシィの影響力の低下は、HPによる自社集客の下落にも繋がっていきます。
もう一つ、2 月のゼクシィの価格改定の当初に予想していたことと異なる動きも出てきました。会場側の対応としては様子見をするか、減らすかのどちらかと考えていたものの、ここにきて大手以外でも以前より出稿量を増やす会場が目立っています。これもゼクシィの集客力減少、それに伴うHP集客のパフォーマンス低下によって、集客の本丸であるゼクシィを増やさざるを得ないという判断によります。ただ、出稿量を増やしても、来館は増えないという切実な話も耳にします。

今回は、2 月の改訂以降起こってきたことを、時間軸でまとめてみました。

2 月23日発売ゼクシィ➤価格改定がスタート

運営会場数、バンケット数、エリアによって異なりますが、多くの会場ではゼクシィにそれまでと同じように出稿しようとすると値上がりになりました。そうした中で、高くなってもページ数を維持するという出稿量維持派と、縮小派に分かれました。料金に関しては、当社で運営している大阪のミッテの場合、値上がり前は1 ページ出稿95万円(本誌70万+ネット25万)➡パッケージ商品への変更により1 ページ出稿150万円(本誌+ネットパッケージ)に。同じ量を維持しようとすると、1.5倍以上になるという計算です。ただ地方によっては、全く上がっていないエリアもあります。

3 月➤来館数への大きな影響なし

これは価格改定前の1 /23発売の名残りと、3 月は土日祝の日数も多かった(11日)ことで、来館数は前年比で維持しました。価格改定前の1 月発売で積極的に出稿をかけていた企業も多かったことにより、それを見た閲覧ユーザーが3 月に来館したという流れでもあるでしょう。

4 月➤市場でのカスタマーの動きが激しく鈍化

後半のGWは集客繁忙期であるにも関わらず、市場のパイは大きく落ち、来館数を落とした会場も多い月でした。全国的にも、ユーザーがなかなか動かなかったといえます。

5 月➤エリアによっては前月と同じ状況に

GWに入り、4 月に比較して多少は戻ってきたとはいえ、思ったほど回復しませんでした。エリアによっては4月以上に昨対比が落ち込むなど、引き続き非常に厳しかったところもあり、GW商戦に全く集客が出来なかったという報告も聞いています。
当社の所在する大阪エリアのゼクシィレポートを見てみると、大阪府全体で4 月は昨対比75%、5 月は多少回復したものの88%でした。京都府は4 月84%、5 月は76%まで落ち込みました。1 ~ 3 月も昨対比は低下していたとはいえ、それでも90%~100%前後で推移していたのに対し、4 、5 月で一気に落ちた形です。これは静岡県、福岡・佐賀県でも同様で、つまり全国的な傾向だったといえます。4 、5 月は、通常GWを含む商戦期であるのに、思うように集客できなかった会場は多く、自ずと受注減に直結。そうなれば、出稿量のアクセルを踏もうという判断も徐々に出てきます。

6 月➤市場は昨対から見て大きな変化なし

市場としては可もなく不可もなくといった状態。本来であれば、GW動かなかった人もいるために、その分の揺り戻しもありだろうという見立ても出来ましたが、昨対比100%以上にはなったものの、4、5 月分をカバーするまでには至らず。静岡にように6 月も95%と減少した地域もありました。いわば、ゼクシィの集客パフォーマンスの低下をじりじり実感した3 ヵ月で、集客・成約計画もどんどん厳しくなります。そうなると、出稿をしても以前のような来館数をとれない風潮になっていくと共に、自社集客への影響も出始めてきて、多くの会場では夏にどうするかのジャッジをしなければなりませんでした。そこで起こったこととは・・・ (11月1 日号続く)

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月1日号)