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連載11〔今こそ!!ホテルウエディング〕ビジュアル制作で陥りがちな3つの失敗【ADLIVE 代表取締役 松木順水氏】
ビジュアル制作において、3 つのよくある失敗があります。一つは、クラスタのみでビジュアルを設計するケース。マーケットにどのクラスタが動いているから、また単純に自社のクラスタバランスだけを見て、本来大切な3 Cを考慮することなく対応してしまう。結果、自社と相性のいい集客ができずに、成約率は厳しくなっていきます。
大切なのは3 Cで、自社、カスタマ、他の状況を分析したうえで、来たら喜んでもらいやすい人はどのようなキャラクタであるのかというペルソナです。それを基準にすれば、ビジュアルも自然と変化していきます。特にブライダルで多い打ち手が、「ひとりの人」ではなく「たくさんの人」をターゲットにしようとする手法。本来伝えたいことは、「ひとりの人」に向けて徹底的に深掘りします。その方がグッと心に刺さるメッセージになりますから。
失敗の2 つ目は、競合と全く同じビジュアルにしてしまうこと。特に地域の人気店と同じビジュアルを作ろうとしますが、そもそも人気店というのはクリエイティブを生み出す力、CSが高いなど様々な要素でその座を維持していましても、勝ち目はありません。
3 つ目は、出来もしないプロダクトをビジュアル化してしまう。例えば競合がガーデンパーティーのビジュアルを出しているからと、同じようなビジュアルを制作。人気の演出ということで、集客は一瞬上がり、仮に成約率が上がっても、その後キャンセルばかりになります。
取り繕ったビジュアルではなく、自社の強みを見つめ直していくべきでしょう。特にホテルの場合、ゲストハウスに苦戦することが多いため、ビジュアルをそこに寄せがちです。またホテルの強みということで、豪華なバンケット、美味しそうな料理や丁寧なサービスを打ち出したとしても、社内ブランディングが出来ていないことから質が伴わず本来の強みとして発揮できないこともあります。強みを見つめ直すことが必要な中で、それをどこまで追求するかも大切です。
地方都市のあるホテルでは、それほど投資をかけなくても集客が伸びました。そのホテルは隣に有名な神社があるため、それまで和婚に関してはそちらで対応。どちらかと言えば、洋のスタイルを訴求していました。
チャペルをストーリー化してビジュアル制作したと同時に、ホテル敷地の広大な日本庭園を使った人前式を開発。地元に琴の演奏で有名な人がいたことから、オプションで依頼できるようにもしました。チャペル式、人前式の二軸でインスタを使ったプロモーションを一年間手がけたところ、インプレッション数は庭園の写真の方が高い結果になりました。自社のプロダクトで、近隣の神社に負けない強みを作ることができました。
どんなに集客が厳しい状況でも、ホテルとしての強みを見つめ直せば、大きな投資はなくても十分に集客に繋がる事例でもあります。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)

