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キーマンに聞く

連載最終回 ローカル会場【勝利の方程式】ブライダル集客の未来と向き合うべきこと【ティール株式会社 代表取締役 工藤 慎也氏】
全12回にわたる連載も、いよいよ最終回となりました。締めくくりとして、これまでの議論を踏まえながらブライダル集客の未来について考えてみたいと思います。
振り返れば、業界に大きな影響を与えたのはゼクシィのリニューアルでした。媒体の質や料金の変更といったことだけでなく、営業体制が縮小し、そうなると会場に伴走する力も弱くなりました。その結果、これまでゼクシィの営業担当の伴走によって補われてきた地方エリアの会場のマーケティング力の弱さは、いま剥き出しのまま厳しい市場と向き合う状況になってしまっています。
一方で、私自身を含めて問い直したいのは、私たちコンサルタントや代理店は、本当に会場のパートナー足り得ているのかという点です。コンサルの収益は毎月のコンサル料に加え、広告撮影、WEB・SNS広告・ポータルサイトの運用、サイト制作、SEOなど多岐にわたっています。しかし当然ながら、会場が媒体に支払う費用そのものはコンサルの収益にはなっていないわけです。
媒体の影響力の低下という背景も相まって、SNSプレゼント婚、自社集客支援、AIによる画像生成、AI検索最適化などの新しいサービスは次々と生まれてきました。これは自分への戒めでもありますが、「クライアントのため」といいながら、収益になるサービスを売ること自体が上位の目的になりがちです。
今後のブライダル集客の未来を考えるとき、成果を出している会場の共通項としてふたつあります。ひとつは結婚式の評判、つまり商品そのものの良さ。もうひとつはマーケティング力、つまり伝える力・買ってもらう力です。いずれもユーザーのほうを向いている会場だけが、これからの市場で確かな成果を積み上げていけるのではと感じています。
私が営業マン時代に、自分の売上や成果だけを考えていたときは、営業成績も未達成の連続でした。しかし【お客様第一】を考えるようになってから、結果的に連続達成し続けたという経験があります。その時の経験も踏まえ、私の仕事のスタンスとして、会社でも上司でも自分でもなく、常に【お客様】のほうを向いて仕事をすることを大事にしてきました。
会場はカップルを、コンサルは会場を―それぞれが本当に向き合うべき相手のほうを向くことこそ、結果的に業績につながり、健全な市場環境を育てていくと信じています。一年間、連載にお付き合いいただき、心より感謝申し上げます。ここでお伝えしてきたことが、皆さまの現場で少しでもお役に立てば幸いです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月11日号)

