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神前挙式場の装いを一変【八雲迎賓館 取締役副社長 伊藤文啓氏】

神前挙式場の装いを一変【八雲迎賓館 取締役副社長 伊藤文啓氏】

 2024年に創立70周年を迎えるIZUMO GROUP(福井県福井市)。出雲大社福井分院、出雲記念館のほか、1挙式場2バンケットの八雲迎賓館を展開しているが、八雲迎賓館は昨年の9月に10周年を迎えた。3年前に会社法人の取締役副社長に就任したのが、30歳の伊藤文啓氏だ。大手ブライダル企業に勤めていたが、将来的な事業承継を見据えて福井県に戻ってきた。地元企業との連携による新たな商品開発など、今後に向けた基盤作りが注目される。

式後ニーズに内製商品

――IZUMO GROUPは、2024年に創立70周年を迎えます。

伊藤「昭和29年に、出雲大社から分霊を迎えたのが始まりです。ご祭神が縁結びの神様ということで、男女のご縁だけではなくて、色々な人と物のご縁をいただくというコンセプトで、結婚式に関しても、昭和63年に出雲記念館を開業しています。その後、結婚式のスタイルもガーデン、階段から降りてくる演出などに人気が移り変わってきたことで、平成25年に出雲記念館から徒歩5 分程の立地に八雲迎賓館をオープン。八雲迎賓館は神前式を基本として、独立型の挙式場、2 バンケットを展開しています。」

――内製化も進めました。

伊藤「まずは写真部門。ドレスについても八雲迎賓館がスタートするにあたり、ショップへのアクセスが遠かったことで、自分達で展開しようと着手。その他にスイーツも内製化しています。バウムクーヘンが人気のスイーツショップに関しては、もともとウエディングケーキの内製化を皮切りに、事業を強化。そこからショップオープンに至ったわけです。」

――神社であるため、結婚式を機にした生涯利用は大切です。内製化は、結婚式後のサービスにも繋がっていきます。

伊藤「結婚式だけでなくそこから始まる安産祈願、お宮参りなどで縁を継続していくことは必要ですし、そうした利用も増えてきた中で、衣裳、写真撮影、さらにスイーツギフトは強みです。衣裳には、七五三用のものなども用意していますから。」

――神前式中心の挙式場で、人前式も展開しています。

伊藤「八雲迎賓館では、基本の神前挙式以外に、人前式も商品化してきました。もともとは神前用にセッティングされている挙式場なのですが、そこに置いてある太鼓や旗などをバックヤードに持っていき、全くイメージの異なる人前式会場の装いとします。挙式場に天井から垂らすようにベールを取り付け、雲の上を表現。挙式の名称も、【ヘヴンズフロー】としています。スタートしたのは2017年で、2 年ごとにバージョンアップ。2021年には、雲の上にサムシングブルーでもある青空を表現するために、ブルーを加えたものを取り入れました。現在は神前式と人前式の比率も50%ずつになっています。」

――もともと神前式主体の挙式場の装いを、人前式でも対応できるように変化させるのは非常に面白い仕掛けですね。

伊藤「一つの選択肢として、提案しています。もともと八雲迎賓館全体が雲の上を表現していて、バンケットも【TSUKIAKARI(月灯り)】、【HIDAMARI(陽だまり)】の名称で、空をイメージしているため、それに合わせています。もとの発想はTRUNK by SHOTO GALLARYに話を聞かせてもらい、イチから装飾していく挙式を意識しました。もちろん装いを変えていくのは大変で、それこそ神前式のすぐ後に人前式という場合もあり、7 、8 人が総がかりで、少なくても30分をかけ装飾をチェンジしています(笑)。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1・11日新春特大号)